ジョニー・デップ、実在の人物役に「責任を強く感じる」 役作り秘話を明かす

映画『ブラック・スキャンダル』のジョニー・デップが、とにかく怖い。役ごとにルックスも話し方もがらりと変えてみせるのは、ジョニーが得意とするところ。本作で、実在の残忍なギャング、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じたジョニーは、“架空”と“実在”の人物を演じる際の心境を教えてくれた。
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顔の形や目の色も違い、頭は禿げている。顔つきも強烈で、ジョニーがスクリーンに登場しただけで、緊張してしまうほどだ。そう褒められるとジョニーは、「(『アリス・イン・ワンダーランド』の)マッド・ハッターの変貌ぶりじゃ、不満だったということ?」と言って笑う。
「架空のキャラクターなら、好きなように誇張できる。でも、実在する、あるいは実在した人物を演じる時には、その人や歴史に忠実にするという責任がある。その人物が、良い人でも、悪い人でもね」と“演じる”心境を語るジョニー。続けて「少なくとも、僕はその責任を強く感じるよ。だから、ルックスも本人にできるだけ近づけることは、とても大事だった。彼の顔を正しく作り上げるためにあたっては、僕が長年信頼してきたメイクアップアーティストと一緒に、5、6回試作を行ったよ」と特殊メイクには、毎日2時間もかかったいう。