佐藤仁美「気取るのはやめました」リアルな結婚観、ツイッター、女優としての転機
「一度、バラエティー番組でウエディングドレスを着る企画があって、それを見た父が号泣したんです。その時初めて“親のために結婚しなきゃいけないのかな?”って半年ほど思い悩みましたが、いつの間にかうやむやに」と振り返る。合コンも「20代、30代で1回ずつ経験しましたが、気を遣うのも遣われるのも面倒臭くて、10分くらいで女同士、お酒に走ってしまった」と苦笑いする。
ところで今回、婚活の主要メンバーとなる松下、貫地谷、八嶋、舞羽らは全員初共演。「貫地谷さんとは顔が似ているとよく言われるんですが、“やっと共演できたね”って喜び合いました(笑)。ムードメーカーはやっぱり八嶋さんですね。チームワークはとてもいいですよ」と笑顔がこぼれる。控え室での雑談がセリフになることもしばしばあるそうで、「例えば、奈緒ちゃんが“スキップできない”という話をしていると、それがそのままドラマに反映されたり、宝塚の話をしていると急に“オスカル!”というセリフが出てきたり。きっと、監督が聞き耳を立てているんですね!」と驚きつつも、何が飛び出すかわからない台本を心待ちにしているようにも見えた。
12年ぶりに映画(『惑う~After the Rain~』)の主演も務め、ドラマや舞台でもフル回転の活躍を見せる佐藤。女優の仕事がほとんどなかった時期もあったそうだが、そんな彼女を救ってくれたのがバラエティー番組だったという。「女優として構えている自分を全て忘れて、一度、素の自分で出てみようと。それが意外と受け入れられて、名前と顔を覚えてもらった」と述懐。自然体で綴るツイッターも大好評、「気取るのはもうやめようって思ったら、人生が楽しくなっちゃって」と笑顔を見せる佐藤に、もう迷いはない。(取材・文・写真:坂田正樹)
ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』は、フジテレビ系にて毎週木曜日22時より放送中。