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長谷川博己、“尾行”行為に言及「いけないことだと分かりつつも…」

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『二重生活』長谷川博己と岸善幸監督インタビュー
『二重生活』長谷川博己と岸善幸監督インタビュー クランクイン!

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 「哲学的尾行」というフレーズに何とも言えない背徳感を覚える人は多いのではないだろうか。直木賞作家・小池真理子の小説を映画化した『二重生活』では、門脇麦演じる主人公の大学院生・珠が全く知らない相手を対象に尾行を行い、得体のしれない興奮を覚えていく……。その尾行の対象となった男性を演じたのが長谷川博己だ。メガホンをとった岸善幸監督が「非常に難しい役割をお願いした」と語った役柄について、長谷川と岸監督に話を聞いた。

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 物語前半、長谷川演じる石坂は、珠の目線で描かれていく。「僕は尾行される側だったので、どんな人物なのか分からない方が入りやすいとは思っていました。門脇さんやリリー(・フランキー)さん、菅田(将暉)くんみたいにキャラクターを作るというよりは、シーンの断片断片を積み上げていって、最終的にどういうキャラクターか見ている人に分かればいいと思って演じたんです」と最近では珍しい役柄へのアプローチ方法だったことを語る。

 岸監督が書いた台本は、現場でディスカッションを繰り返し、大きく変更される部分もあったという。「僕はト書きやセリフを書きましたが、引いた絵の中でどう背中で見せるか……長谷川さんを悩ませたのかもしれませんね」と岸監督は撮影を振り返る。その言葉には「長谷川ならきっと期待に応えてくれる」という信頼感がにじみ出ている。

 「尾行していく麦ちゃんの目線で長谷川さんが映るわけです。距離が離れていて背中が映る。映画なので美しく、しかも不思議な気配が漂う。普通に見えて普通じゃない存在感が欲しかった。『長谷川さんでやりたい』って話したとき、スタッフも原作者もプロデューサーも大きくうなずいてくれました」と岸監督はしてやったりの表情を見せる。

 劇中、石坂は受動的な描かれ方から能動的にシフトする。そこで“二重生活”というタイトルに結び付くような感情が湧き出てくる。「長谷川さんはすごく二枚目で絵になるような雰囲気もありますが、一方で狂気的な脆さを含んでいるように感じるのです。どうせ出演いただくならそういう部分は見せたいですよね」と岸監督は語ると「プロフィール的な見せ方の前半から、後半、目が変わっていくんです。すごくいい画が撮れたと思います」と自信をのぞかせる。

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