中島美嘉、『ボク妻』に共感 “アスリートの妻”として考えに変化も

自身の余命が半年と知った夫が妻の再婚相手を探す――。斬新なアイデアで、舞台化やドラマ化された放送作家・樋口卓治の原作小説を映画化した『ボクの妻と結婚してください。』。こんな奇抜な発想に「同じようなことを考えている人がいるんだな」という感想を持ったという主題歌「Forget Me Not」を担当した歌手の中島美嘉。その真意とはいったい……。
【関連】「中島美嘉」フォトギャラリー
本作では、織田裕二演じる修治がすい臓がんを患い余命半年と宣告される。放送作家として「楽しい」ことを世の中に伝えてきた修治は、自分の死後も、吉田羊扮する妻・彩子が笑顔でいられるようにと、新たな結婚相手を探そうと奔走する。
「自分の大事な人を残してこの世を去ってしまうという状況になったとき、2パターンあると思うんです」と語った中島。続けて「『私のこと忘れないでね』という場合と、『早く忘れて新しい人と幸せになってね』という思い。私の場合、後者の考え方なので、相手を探すまではいかなくても、忘れてもらう何か、極端に言えば嫌いになってもらう何かをするだろうなって。自分が病気になったら、一緒に頑張ってって言えないと思うんです」と自身の考えを述べる。
やや極端な発想と思うが「もちろん相手がすごく傷ついて前に進めなくなるような人だったら考えます。でも自分の性格だけで考えると、病気と一緒に戦ってもらうより、好きなことやってもらった方が楽ですね」と語る。しかし、逆の立場だったらと問うと「相手が病気だってわかったら絶対別れないで、一緒に戦います」ときっぱり。
中島は2014年、バレーボール日本代表の清水邦広選手と結婚しているが、こうした考えは以前からだったのだろうか。「結婚する前からそういう考えでしたね。でも旦那がアスリートということもあり、彼が怪我をすることもあるので、少しは考え方は変わりました」と以前より精神的に強くなったと明かす。さらに「私も旦那もしっかり健康をコントロールしなければいけない仕事なのですが、それってすごく難しいことはわかっているので大変ですね」と苦笑い。