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「BL“萌え”も知らずただ全力で」『おっさんずラブ』脚本家・徳尾浩司

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 「たとえば『人に好かれる』と設定するのは簡単だけど、それを具現化して説得力を持たせるのは大変。だから春田は台本より愛され度が増していると思います。セリフや動きを自分の体に染みこませた上で、田中さんがさらに膨らませてくれているんです」。

 NHKの『女子的生活』や『弟の夫』、フジテレビ系の『隣の家族は青く見える』など、今年はさまざまな性的志向を描いた作品が多い。しかし本作は他の作品と違い「おっさんがおっさんに恋をする」という事態を登場人物たちが比較的すんなり受け止めていく。そうした意図は?

 「僕らが描きたいのはあくまで恋愛コメディー。LGBT問題は避けては通れないけれど、世界全体をもう一つ上の段階に設定して、『人は純粋に目の前の人に恋し、愛せるか』という話にしようと思いました。LGBTの悩みや葛藤にコメディーが入り込むと、意図せず見ている方を傷つけてしまう可能性もあります。そこを笑いものには絶対にしたくない。その気持ちは視聴者の方にもきちんと伝わったのかな…と、思っています」。

 いわゆる“BL(ボーイズラブ)”作品的な萌え要素もたくさん見受けられる今作だが、意外にも徳尾自身は全くBL文化に明るくないとのこと。

「プロデューサー陣は女性なんですけど、監督陣や僕は男性という座組。どちらも“BL的な萌え”には詳しくないんです。ちゃんと恋愛を描きたいと思ってやっている。ただ、僕は少女漫画が好きなので、『もし少女漫画だったらこういう展開かもしれない』という感覚で書いている部分はあります。少女漫画的な表現をおっさんが真摯に演じているところに、結果萌えが生まれているのかもしれないですね」。

 ドラマはいよいよ最終回。春田と後輩・牧(林)の涙の別れで終わりと思いきや、春田が黒澤部長(吉田)と同棲している描写で終わり、ネット上は阿鼻(あび)叫喚。気になる最終回について聞いてみると…。

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