吉沢亮、“猫”の役に挑戦 「どう演じればいいか分からなかった」
「もともとは脚本でも稽古でも、ただ端から見ているだけだったんです。でも“サニーズ”のメンバーの練習を見ていたら、僕も覚えちゃって。一緒に踊っていたら、監督が『良男も踊る?』と。それで『あ、いいんですか?』と、一緒に踊らせてもらいました(笑)」。偶然生まれた動きだが、それによって、沙織のことは何でも知っているという良男の想いの強さがより伝わるシーンになった。
難役への挑戦を経て、完成した作品について語る吉沢からは、本作が「本当に好き」という気持ちが伝わってくる。
「すごくかわいらしい、癒される作品ですが、それだけじゃないんです。人間のダサイ部分やかっこ悪い部分も見える。沙織が子供時代の自分と話している妄想シーンとか、元メンバーとテレビ収録に参加している場面とか、ほんとズカズカ心に刺さってきます。犬童監督ワールド満載。すごくステキな作品です」。(取材・文・写真:望月ふみ)
映画『猫は抱くもの』は全国公開中。