ユアン・マクレガー、プーの無償の愛に感激 “絶対に美しい映画になる”
また、本作は、テディベアであるプーさんとのコンビネーションも見どころの一つだが、『スター・ウォーズ』シリーズで「相手のいないCG撮影に苦労した」と嘆いていたユアンにとって、現場は苦痛ではなかったのだろうか。「プーさんとは4ヵ月間も撮影で一緒だったので心は通じ合っているけれど(笑)、結局はテディベアなので、僕は想像力を駆使して演じなければいけなかった。でも、完成した作品を観て驚いたのは、自分が思い描いていた通りの“演技”をプーさんがしていてくれたことなんだ」と目を輝かせる。
そこには、マーク監督の戦術があったと舞台裏を明かすユアン。「実際のテディベアや、VFXチーム用の毛がない灰色のツルツルの人形などを使い分けて、いろいろなテイクを重ねながら映像を作っていくわけだけれど、マークが若い役者さんたちに、それぞれのキャラクターを演じてもらうことにしたんだ。例えば、そこにプーさんが座っているとすると、プーさん用のテープレコーダーを持った俳優さんもそばにいて、セリフはその俳優さんが全部言ってくれる。それをVFXチームが映像化に生かしてくれたわけだ。だから僕は、『スター・ウォーズ』のときのように、グリーンバックで一人ぼっち、という状況はほとんどなかったよ」と、満面の笑顔を見せた。(取材・文:坂田正樹)
映画『プーと大人になった僕』は公開中。