福原遥、自分の声が好きじゃない「はっきりしゃべりなよ〜」と思っちゃう
2019年に入り、ドラマ『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』に始まり、ドラマ『コーヒー&バニラ』や映画『4月の君、スピカ。』の主演、さらにはソロ歌手デビューを果たすなど、ますます勢いに乗る福原遥。杉野遥亮とのダブル主演となる映画『羊とオオカミの恋と殺人』では、美しき“殺人鬼”役に挑んでいるが、取材時の彼女はいつも通りのほんわかスマイル。かわいらしい声も健在だ。しかし聞けば、本人は「自分の声が好きではない」という。
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◇“踊るような”殺人シーンに苦戦
漫画アプリ「マンガボックス」で連載されたラブコメディー『穴殺人』を実写化した本作。大学受験に失敗して絶望した自殺志願の黒須(杉野)が、壁の穴から覗いて一目ぼれした美しき隣人であり、猟奇殺人鬼の宮市を演じる福原。福原演じる宮内は黒須がのぞく視線の先で、殺人を繰り返していく。
「宮市さんは、どういう気持ちなんだろうと理解できない部分もあったのですが、現場に入って杉野さん演じる黒須くんを前にして、気持ちの動きを感じることができました。(カッターナイフを使っての)殺人シーンに関しては、“シュパッ”と切るのかと思っていたら、まるで舞うような動きで、すごくキレイに撮っていただきました」と振り返る福原。
宮市による殺人は、バレエやコンテンポラリーダンスを彷彿(ほうふつ)とさせる動きの中、踊るように華麗に行われていく。映像としては美しいが、現場では苦労した。
「クライマックスの大人数での殺人シーンは、一気に何人もの相手をするのでレッスンから苦戦して。本番でも何回もトライして、みんなで息を合わせながら進めていきました。実際には、皆さんに助けてもらいながら動いているのですが、映像的には、私が相手全員を回しているように見せる必要があったので、大変でした」。
◇自分の声が好きではない「もっとはっきりしゃべりなよ〜」と思っちゃう
これまでにない役柄を演じた福原だが、普段の彼女は、テレビなどで見せる、ふわっとかわいらしいイメージそのまま。取材中にも関わらず、かわいらしい声につい癒されてしまい、そう伝えると、本人は「自分の声が好きではない」のだという。では、“かわいい声”と言われることも、嫌なのだろうか。
「そんなことはないです。すごくありがたいんです。でもどうしても『本当に? それはないよ』と思っちゃって…。私自身は、太い声とかハスキーな大人っぽい声に憧れているんです。だからバラエティー番組などで、素で話している自分を見たときなんかは、『もっとはっきりしゃべりなよ〜』と思っちゃうんです(苦笑)。でも、前よりは少し声の高さは落ち着きました」。
そう言ってキュートな困り顔を見せる福原。しかしその声があったからこそ、『プリキュア』シリーズのキュアカスタードを演じられたともいえる。
「そうなんですよね。皆さんが『プリキュア良かったよ』と言ってくださるのはうれしいですし、この声を生かせたのかなと感じます。やっぱりこのお仕事をしていて力になるのは、見てくださる方々の反応です。自分が表現したことを受け取ってもらえて、感動してもらえることはすごくうれしいですし、声も、自分ではいまだに『本当に?』と思ってしまいますが、皆さんが好きだと言ってもらえたら、ちょっと安心できます」と笑みを見せた。