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比嘉愛未、“どっちつかず”の30代だからこそ…心がけているのは「柔軟性」

エンタメ

 「20代に築き上げてきた経験や出会いは、とてもありがたく、私にとっての大きな基礎になっていますが、30代に入ったとき一度まっさらにして、また一から新たなチャレンジをしていきたい、とマネージャーさんと話していたんです。いまはどんどんいろいろな役にチャレンジしたいという気持ちが強いです」。


 実際、『TWO WEEKS』で演じた母親役も、演じる前は不安な部分も多かったというが「演じてみると『私にもこんなに母性があったのか』と感じられたんです」と新しい発見があったという。もともと役者という仕事に対して「資格があるわけでもなく、よく『役者とは何なのか』と考えるのですが、結局は答えが分からない」と胸中を明かすと「役によって何にでもなれるのが役者。自分を決めつけず、求めていただけるものに100%、200%で応えていきたいと思うようになったんです」と意欲を見せる。

■ “新人でもなくベテランでもない30代”だからこそ「柔軟でいたい」


 求められるために「柔軟性を持つように心がけている」と語った比嘉。「30代って新人でもなく、ベテランでもない。周りの方からも、ある意味で悩まされる時期だとお聞きしますが、だからこそ、あまり凝り固まった意識を持たず、幅を持たせて柔軟でいたい。流されるのではなく、意志を持って流れていくような…」と理想形を表現すると「見せかけではごまかせなくなってきた年齢。しっかり人に対して向き合いつつ、どんな色にでも染めてもらえるように懐深く、幅広くいたい」と30代の在り方を語る。

 その意味で、本作は“柔軟性”が存分に発揮できる現場だという。「本当に感謝しかないです」と笑顔を見せ、「30代というのはどっちつかずで苦しい時期と言われていますが、いまはものすごく充実して楽しいです。特にこのドラマと出会えたことで『女優業はやめられないな』と感じられました。最後まで思う存分楽しもうと思っています」と作品への没頭を誓っていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』はテレビ朝日系にて毎週木曜21時放送。

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