乃木坂46・与田祐希「逃げがちの自分が変わった」 少女が「強くなれた」転機とは

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乃木坂46の三期生としてグループを支える一方、ファッション誌『bis』(光文社)や『MAQUIA』(集英社)でレギュラーモデルを務め、女優としても映画『ぐらんぶる』(5月29日公開)の出演が控えるなど、個人でも活躍の幅を広げる与田祐希。今月10日には2冊目の写真集『無口な時間』(光文社)を発表、発売前重版を含め18万部というスタートを切った。躍進を続ける19歳の与田が、20歳を目前にした今、「逃げがちの自分が変わった」という自身のターニングポイントを語った。
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■「逃げがちの自分が変わった」 強さを得たきっかけ
2016年9月4日。4万8986人のオーデション参加者から選ばれたのが、12人からなる乃木坂46の三期生だった。その1人が与田だ。活動は約3年半に及び、今やグループの中心メンバーとして活躍する彼女だが、さまざまな経験を経た今も「何が起きても大丈夫という自信はない」と口にする。
「今でもライブの本番前にはドキドキするんですよ。緊張しやすい性格だし、歌番組やバラエティー番組へ出演するときも『大丈夫かな』と不安が込み上げてきて。元々、人前に出るのも苦手だったし、加入当初は自己紹介ですら大きな声も出せずにうまく話せませんでした。でもいつからか、緊張に押しつぶされるだけではいけないので、前へ進むためにも頑張るしかないと思えるようになりました」。
自然に恵まれた福岡県の志賀島で育った少女は、地元で乃木坂46のオーディションが行われると知り、中学時代からひそかに憧れていた世界へ飛び込んだ。
そして加入から約11ヵ月。2017年8月9日に発売されたグループの18thシングル「逃げ水」で、同期の大園桃子とグループの顔となる“Wセンター”を務めたのが、彼女のターニングポイントになった。
「逃げない強さを教えてくれた1曲でした。この曲に出合うまでの自分は、つらい場面やしんどい場面から逃げていたんです。センターを任された当初も、教えてもらったことをこなせないし、周囲のメンバーと比べてしまい『グループの中心に立っているのに輝けていない』と責め続けていて。自分に対して何もできない“できそこないのロボット”みたいだと思い続ける毎日で。先輩方から『初々しいのが良さだよ』とか『自分らしく』と励まされるたびに、どうするべきなのかとずっと迷い続けていました。
でも、もう一人のセンターだった同期の桃子と支え合いながら活動を続けるうちに、だんだんと『この場所で一生懸命にできることを頑張ろう』と思えるようになったんです。握手会やライブを通して、一つひとつの壁を乗り越える達成感を味わえるようになって、だんだんと周りの優しさを感じる余裕も生まれてくるようになりましたね。だから、曲自体の活動に区切りが付いたときには『ようやく走り切れたんだ』と安心できたし、自分自身が強くなれたような気もしました」。
センターというポジションを経て、“逃げがちだった自分”から一歩強くなった与田。落ち込む場面に出くわしても「寝ればすべてを忘れてしまいます」と笑顔で答える彼女には、どこかほがらかなイメージもある。しかし、先述の「逃げ水」以降、選抜入りを果たし続けるもセンターは務めていない現状に「今、立ちたいか?」と尋ねると、真剣なまなざしで気持ちを明かした。
「センターに立つよりも、今の自分にできることを精いっぱいやろうという気持ちの方が強いです。確かに、選ばれることはすてきなことなのですが、それだけが全てではない気もしていて。頑張った結果として、センターのポジションが付いてくるのかどうかは分からないけど、自分は自分と信じて、ファンの皆さんが『応援していて良かった』と思えるように活動していきたいです」。