岩井俊二監督、「ラストレター」を日本・中国両方で映画化した理由
日本国内にとどまらず海外でもファンの多い岩井俊二。映画監督にとどまらず、その活動範囲は幅広いが、岩井監督が執筆した小説「ラストレター」は、自身がメガホンを取り、日本版を『ラストレター』、中国版を『チィファの手紙』というタイトルでそれぞれ映画化された。近年、日本で製作した映画を海外で配給することはそれほど珍しくないが、その国に合わせて新たに撮影するというのはなかなかレアケースだ。そこにはどんな意図があったのだろうか――。

(C)Munehiro Saito