新木優子「行動と発言には必ず責任が伴う」 主演作で強くした意識
『連続ドラマW セイレーンの懺悔』で、WOWOWドラマ初主演を務める女優・新木優子。演じる入社2年目の報道記者・朝倉多香美は、正義感が強い反面、自身の過去にとらわれ暴走する一面もあるという難しい役どころだ。「自らの思いを胸に仕事と向き合う」ことが描かれている作品だが、新木自身、女優という仕事に対してどんな思いを持っているのだろうか――。
【写真】美しいまなざしが印象的な新木優子
◆大好きなミステリー・サスペンス作品挑戦に“ワクワクした思い”
もともとミステリー作品が大好きだという新木。重厚な作品を数多く世に送り出してきた連続ドラマWで、本格サスペンスの主演を務めることに「どうやって視聴者を欺けるのかを、逆算しながら演じていくことへの挑戦がとても楽しみで、ワクワクした思いで撮影に挑みました」と笑顔を見せる。
『連続ドラマW セイレーンの懺悔』場面写真 (C)WOWOW
新木が演じた多香美は、あるつらい過去を抱えている女性で、その強い思いを胸に社会正義に向き合う記者だ。「多香美の心にはいろいろな感情が渦巻いています。でも人ってそういうものだし、すごく人間味のあるキャラクターだと思いました。逆に自然体でいることの難しさを実感しました」と挑みがいのある役だったという。
『連続ドラマW セイレーンの懺悔』場面写真 (C)WOWOW
◆自分の気持ちとシンクロさせることで役を捉える
報道記者という立場でありながら、多香美は自身の過去にとらわれ自らの思いを強く仕事に向けてしまう。そのことで大きな問題が生じてしまうが、新木は「記者という職業上、どれだけ物事を客観的に捉えられるかが大切だと思います。もちろん、物事を起こすときに、自分の強い思いが大きな原動力になることもあると思いますが、やっぱり冷静さは常に持っていないとダメですよね」と語る。
一方「女優業では?」と問うと「なかなか共感しづらい役を演じるとき、どうしたらいいか分からなくなってしまうので、私情というか、自分の気持ちとシンクロさせることで、役を自分事として捉えられます。その方が役に入り込めると思うんです」と私情を乗せることは肯定的にみているようだ。