磯山さやか「ブレイクしなかった」 20年間芸能活動を続けてこられた秘訣

タレントの磯山さやかが22日、デビュー20周年とその翌日に37歳の誕生日を迎える。2000年に芸能界入りするとグラビアをメインに人気を獲得、バラエティにドラマに活動の幅を広げた。栄枯盛衰の激しい世界にあって着実にキャリアを積み重ねてきた磯山に、これまでの芸能生活を振り返ってもらった。
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■体型がコンプレックス…「痩せなきゃ」と悩んだグラビアデビュー当時
モーニング娘。にあこがれオーディションにも応募していた磯山だが、高2のときホリプロのタレントスカウトキャラバンで落選したことがきっかけとなり芸能界に入った。グラビアデビューを飾った当時は、まさにグラビアアイドルの黄金期。「海外ロケが当たり前のようにあって、勢いがあってすごい時代でした」と当時を振り返る。
だが、ぽっちゃり型の磯山はひそかに悩んでいた。グラドルのプロポーションにも流行があり、イエローキャブ軍団に代表されるグラマラスな体型が主流だったところにスレンダーなグラドルが台頭してきた。「当時、ぽっちゃりは太っているとしか見られなくて、『痩せろ』と言われたこともありましたし、オーディションもたくさん落ちました。体型がコンプレックスなのにビキニ姿を人に見せるのも恥ずかしく、最初は仕事を好きになれませんでした」。
20代半ば、ダイエット企画に挑戦した磯山に転機が訪れる。「必死になって目標を達成したのですが、ファンの皆さんから『なぜ痩せたの? 元のままでいいのに』という声が届いて、私の魅力はぽっちゃりというか丸みがあるところなんだなと確信したんです」。
その後女性誌でも、“ぽっちゃり特集”が組まれるなど、自身のプロポーションを肯定的に捉えることができる時代になってきた。
■志村けんさんとの出会いで広がったキャリア
グラビアで試行錯誤する中、もう一つの転機となったのが志村けんさんとの出会いだ。2010年から舞台『志村魂』やバラエティ番組『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)に出演。志村ファミリーの一員になった。
「私にとって本当に大切な出会いでした。最初はあの志村さんと一緒なんだと感激しつつも、現場では皆さんの足を引っ張らないよう必死でした。コンスタントにお仕事をさせていただくなかで、たくさんのことを学ばせていただきました。昔から同じコントでやっているのに、ずっといろんな年代の方が笑っているってすごいなって。間の取り方とかは勉強になりましたし、プライベートの会話の中から新しいネタが生まれることもあって、そばにいていつもワクワクしました」。
それまで経験がなかったコントというジャンルを「志村さんからもらえた」と表現する磯山。そしてそのコントで学んだことがその後のお芝居の仕事につながっているという。
「志村さんのコントは日常的なことをおもしろく見せるので、すごいお芝居をしてもダメだし、どうやって日常感を出すかを考えていました。別のお芝居の現場でも、無駄に緊張をしたりせず、自然な演技を心がけるようにしています」。