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江口のりこ、注目されても自身は「何も変わらない。周りも変わらない」

エンタメ

◆『半沢直樹』白井大臣後も「本当に何も変わらない」

 2000年に劇団東京乾電池に入団。それから300本以上の舞台、ドラマ、映画に出演し、着実にキャリアを重ねる江口。ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)の関西弁を話すインド人役や、『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の中華料理店主役など、個性的過ぎる役も難なくこなし、存在感を放ってきた。


 多種多様な役を演じる上で意識していることを問うと、「なるべく人の言うことを聞こうというくらい」との答えが。「気持ちよく仕事をしたいので、監督がこうしてほしいと言うならばそうします。作品は自分一人で作ってるわけではない。人の意見をとり入れた方が私は演技が豊かになる気がするので、自分の考えだけでやるのではなく周りの声を取り込みますね」。

 作品を選んだりせず、基本、出演オファーがきてスケジュールが合えば受けるスタンスだという。「オファーをいただいたものは大体やるので、『そうか、今回はこれなんだ』と思うくらい。連ドラはキャラクターが途中から変わっていくことも多いので、最初はあまり何も考えずにやり、現場で臨機応変に対応していきます」。


 『半沢直樹』の白井大臣を演じてから環境の変化は、「何もないです。今までの役と全く同じ」とケロリ。「ネットニュースに自分の名前が前より載るようになっても、それは自分が知らない他人が言っていること。今までやっていた番組でも『変わったでしょ?』とかよく言われて、みんなが勝手にそういうのを期待しているのかもしれないですけど、私の身近な人はあまりドラマを見ていないので、そんなに言われない。本当に何も変わらないですし、周りも変わらないです」と淡々と語る。

◆自粛期間を経て感じた芝居できることの喜び「前より文句は言わなくなりました」

 「一つの作品を引きずる暇はないです」と口にするなど出演作が途切れないが、そんな多忙な中、プライベートでも芝居につながる時間を過ごしている。「休みの日はだいたい映画や芝居を見ています。自粛期間中はそれができなかったので、本当にすることがなくて…。目的もなく3、4時間散歩していて、コロナ痩せしました(笑)。仕事はもちろん自分の楽しみを奪われていたので、寂しかったですね。なので、今は忙しいですが、芝居ができてるので前より文句は言わなくなりました(笑)」。


 そんな江口が今後、女優として挑戦したい役とは?「何かをプラス練習できるものがついてくる役をやりたいです。体を動かすのは嫌なので、楽器がいいですね。ダンスは絶対嫌です(笑)」。(取材・文:高山美穂 写真:高野広美)

 水曜ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』は、日本テレビ系にて毎週水曜22時放送。

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