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香里奈「モデルのくせに」の言葉を糧に 負けず嫌いで続けた女優活動20周年

映画

■「ずっと自分らしくいたい」 目指すは“自由に楽しく、ふざけたおばあちゃん”

 そうして突き進む毎日だったが、20代後半に差し掛かったとき、ふと、仕事に追われすぎている自分に気づいたという。

 「日本にはせっかく四季があるのに、それも感じられずに1年が過ぎていき、家の近くにどんな花が咲いているのか、どんな樹があるのかも気づいていませんでした。アウトプットばかりで、人間らしくない生活が続いていたと思います。そしてあるとき、『このペースでこの先も続けていくのは無理だ』と感じたんです」。


 「モデル100%、女優100%」の信念を貫くためには20代の時にように作品に出演し続けるわけにはいかない。「30代になれば演じる役柄も変わってくる」と自覚もあった。30代になって少しペースを落としてインプットをする時間を増やせたことによって、本作での美咲のような大人の女性を、説得力を伴って演じられる空気を内包できたのだと納得できた。

 「今でも演技に自信はなく、大きな目標というのはない」という香里奈だが、彼女を動かすものは何なのか?

 「モデルのお仕事では、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、ライターのみなさんがいて、その裏には、校正さん、印刷屋さんがいて。ものをつくる過程が楽しくて…。映画、ドラマもたくさんのスタッフさんと一緒に現場を作り上げる空気感が好きです」。

 本作では、さらなる人生の大先輩である老人たちに、吉行和子、古谷一行らが扮し、ベテランの風格を見せる。言ってしまえば、劇中の美咲も香里奈もまだ中堅だ。香里奈自身は、どんな将来を見据えているのか。

 「ずっと自分らしくいたい」と即答した香里奈。「おばあちゃんになっても、髪の毛を紫に染めたり(笑)。何歳だからこういう服をとか、何歳だからこういう髪色にとか、そんな時代じゃないと思いますし。自由に楽しく、ふざけたおばあちゃんでいたいです」と笑う。


 「モデルと女優に関しても、とらわれ過ぎなくていいんだなと。いろんな方面で自分を発信していけたらいいなと思っているところです」。強さに加え、どこか余裕を持ち得たように映る香里奈の、彼女らしい発信にこれからも期待だ。(取材:望月ふみ 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『おもいで写眞』は1月29日より全国公開。

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