“人見知りはしない”増田貴久、心掛けるコミュニケーションのポリシー
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◆嵐、生田斗真ら先輩からもらったアドバイスを後輩ジュニアへ
第1話の放送後には、SNSやNHKドラマのホームページ上の掲示板で「古見さんが他人に思えない」など人とうまくコミュニケーションを取れない古見さんに共感する声も集まった。
そんな思いを抱える人たちに増田は「コミュニケーションを取りたい、という気持ちがあるなら『おはよう』だけ言って逃げてもいいし、ゆっくりでも小さなことからでもいいと思います。本当は只野くんみたいに周りに分かってくれる人がいたらいいけど…いなくて、でも自分で何かを変えてみようと思えるんだったらあいさつだけでも大きな一歩」とメッセージ。
その一方で「できないことを悩みすぎない方がいい」とも話し「“適度”という意味での“適当”な状態の方が自分にも優しいと思うし、頑張りすぎないでほしい。『自分はもっとできる、うまくやらなきゃ』と思うから、より緊張してしまうこともあると思う。レベル1から始めてみる、でいいと思います」と優しく寄り添う。
“人が人に話しかける瞬間・話しかけられた瞬間”の心境を細かく描いていることも印象的な本作だが、増田はジャニーズJr.の頃に生田斗真から話しかけられたときのことは忘れないという。それは一緒に先輩のコンサートのバックについていた日のことだった。
「大先輩の斗真くんと僕が同じお茶を持っていて、斗真くんが『このお茶うまいよな』と言ってくれたのを覚えています。僕は先輩に対して自分から『ねぇねぇ先輩』と行けるようなタイプではありませんでした。斗真くんはたまたま同じお茶を持った後輩がいたから話しかけてくれたんだと思いますが、それがすごくうれしくて、『斗真くんが話しかけてくれた』ということがずっと心に残っています」と振り返る。
さらに、増田は「嵐のコンサートにバックでついているときに嵐の皆さんから言葉をかけてもらったり、ジャニーズの先輩たちは、ふとしたときにアドバイスをくれる。そういうことが自分を作っていると思います」と先輩からもらったものをかみ締める。
NEWSのコンサートには後輩の存在も欠かせない。自身が先輩という立場になり、自分たちのバックについている後輩に自分ができることはなんだろうかと思案しているという増田は「『初めまして』の状態の後輩のことも『ちゃんと見ているし、ちゃんと知っている』ということは大事にしています」と心掛けていることも明かす。後輩と話すときには「後輩にとって、先輩である自分が言ったことが大きなことになってしまう場合もあるし、力がある言葉になる可能性がある」と考え、自身が発する言葉にも責任を持っている。
30代も後半に差し掛かり、自分たちが任されることや期待されることが増えてきたと語る増田に今後の展望を聞いてみると「ひとつひとつに期待してもらった以上のものを返したい」と意気込み「『増田に頼んでよかった』『NEWSに頼んでよかった』と思ってもらえるような結果を残していかなければ、という思いが年々大きくなっています」と目を輝かせた。(取材・文:山田果奈映)
ドラマ『古見さんは、コミュ症です。』は、NHK総合にて毎週月曜22時45分放送。