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『ブックスマート』ビーニー・フェルドスタイン 最新作“女子高生の自分作り”に込めた思い

映画

■ 本当の「自分らしさ」を持つことの大切さ

映画『ビルド・ア・ガール』より(C)Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television > Corporation, 2019
――本作のテーマは「自分作り」とおっしゃっていましたが、自分自身を知るために重要なことはどんなことだと思いますか?

ビーニー:この作品に携わって、本当にたくさんのことを学ぶことができました。キャトリンの文章を読んだ方だったら分かると思いますが、彼女が作品に込めた贈り物の一つは、私たち一人ひとりに「それでいいんだよ」「間違っていてもいいんだよ」と許しを与えてくれるところです。ティーンエイジャーはもとより、大人にも、「挑戦し続けていいんだよ」「変化しても許してあげるよ」と背中を押してあげることがすごく大切なことだと思うんですね。

また、キャトリンがよく言うのは、「自分を守るための鎧(よろい)を着てしまうと、安心するし、安全だとは思うけど、一方で鎧があるためにそれ以上挑戦できなくなってしまう」という閉塞感。踊りたくても踊れないし、自由に動くことができなくなる…そのことがどんなに人生をつまらないものにしているかを改めてこの作品から学んだような気がします。

――ビーニーさんは、「本当の自分らしさ」と、ファンから「求められる自分らしさ」にギャップを感じることがありますか?

ビーニー:もちろん、皆さんそうした経験があると思いますが、私たちのような人目につく仕事をしていると、その感覚が何倍にもなってしまうのは現実としてありますね。求められたものを返せる時もあれば、返せない時もあるし、このようなインタビューで答えた言葉が、活字になると、意図していなかった方向で捉えられてしまったりすることもある。大切なのは、何があっても「自分」というものをしっかり持っていること、結局、そこに行き着きますよね。

――本作のように、ポジティブなメッセージを社会に発信する作品が増えていると思います。ビーニーさんはこうした傾向をどのように感じていますか?

ビーニー:全く同感です。そういう作品にもっと関わって行きたいと思っています。今回の作品も素晴らしい旅でした。ジョアンナはまだキャリアウーマンというほどの年齢ではないけど、着実に自分のキャリアを築き始め、自分の名を周りに知らし始め、そしてお金を稼いで家族を支えている。そんな彼女の成功していく姿を演じられたことで私も何か受け止めるものもあったと思います。これから演者としてそういう作品にどんどん関わっていきたいし、観客としてもそういう社会的なインパクトのある作品をもっと観たいと思います。特に大学で社会学を学んでいたので、そういう視点が私の中にしっかり根付いているのかもしれませんね。(取材・文:坂田正樹)

 映画『ビルド・ア・ガール』は全国公開中。

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