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眞栄田郷敦、夢への挫折が役者になる転機に――「30歳から本格スタート」と見据える目標とは

エンタメ

■夢への挫折が役者になるきっかけに 「今は芝居をするのがすごく楽しい」

――ところで、デビューから2年になりますが、そもそも役者を志したきっかけは何でしたか。

眞栄田:最初は役者をやろうなんて全く思っていなくて、たまたま映画『OVER DRIVE』(2018年公開)の初号試写に行かせてもらったんです。その作品の制作を手掛けていたのが「ROBOT」というプロダクションで、僕もごあいさつさせていただいたときに『小さな恋のうた』という映画のお話があって、そこでの出会いをきっかけに役をいただいて。ちょうど当時は自分が元々抱いていたサックス奏者になるという目標に挫折していた時期だったので、良いチャンスだからという思いでやらせていただきました。

――役者をはじめてこの2年の間に変わったところはありますか。

眞栄田:最初は撮影も自分が思うようにできなくて悔しい部分がたくさんありました。でも、この『キン肉マン』で経験したことが、その後撮影した作品でもすごく生かされていると感じます。例えば、本作ではカメラがまわっている中で、芝居はしているものの、「俺、生きてるな」と感じることがたくさんありましたが、こういう感覚はそれまでなかった気がしていて…。台本で全部きっちり決まっている作品においても、こうした「生きている」感覚を味わうことができたらすてきだなと。そのために自分が何をすれば良いのかを考え、芝居をするようになりました。だから、今は芝居をするのがすごく楽しいし、もっと自分を試したい気持ちがあります。


――今後、目指している俳優像はどんなものですか。

眞栄田:作品を観て下さる方に楽しんでもらうことはもちろん重要ですが、それに加えて、現場のスタッフの方を楽しませられる芝居ができるようになりたいと思うようになりました。スタッフの方は台本もわかっていて展開も知っているけど、面白い芝居をすると「そう来たか。じゃ、こう撮ろう」とか発想が広がる気がするんです。そういう良い流れを現場で作れるような芝居ができる役者になりたいというのが、今の目標です。

――今まで共演した中で、そういう俳優さんはいましたか。

眞栄田:それはもちろん今回共演している綾野剛さん。芝居を一緒にしている僕が「そうきたか!」と思うところがたくさんあるんですよ。それと、ドラマ『プロミス・シンデレラ』で共演した二階堂ふみさんもそういうタイプで、現場のスタッフの予想を良い意味で毎回裏切るので、現場で次々にアイディアが生まれていきます。それは結果的に、視聴者も楽しませられることになると思うので、まずは一番身近な現場を楽しませる役者になりたいですね。

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