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中村ゆり、儚さと強さが同居する存在感 “薄幸系”の役柄に感じるやりがい

映画

◆もともと女優志望ではなかった―『パッチギ!』が転機に

 9月に最終回を迎えたドラマ『ただ離婚してないだけ』では、夫に不倫されたあげく最悪の方向へと突き進んでいく妻を演じた中村。か弱い女性が変貌していく姿を見事に演じきったが、そういった“薄幸系”と呼ばれる役柄を与えられる機会も多い。「本当に多いんですよね」と楽しそうにほほ笑んだ中村は、「でも役者としては、そういった役をいただけるのはありがたいこと。業の深い役はとても演じがいがあるし、役柄に寄り添って“私はこの人のことを一番理解できたのかも”と思えるとすごくうれしいんです」とキッパリ。


 役柄の重たい過去や状況を背負うことは、つらくはないだろうか? すると「以前は撮影以外の時間も役にどっぷりと浸からないといけないと思っていました。でもお芝居をすることって緊張も集中もするし、ヘビーな役はメンタル的にもキツいので、切り替えないといけないなと思うようになって。年々、切り替えが早くなっています!」と目尻を下げ、「たまにラブコメのような明るい作品をやると、“こういうのもいいな”って思います(笑)。やっぱり人間って多面的なものだから。いろいろな役を演じてみたいです」と意欲をみなぎらせる。


 いまや出演作の途切れない人気女優となった中村だが、もともと「女優さんになんてなれるわけがないと思っていた」と明かす。

 1998年にアイドルユニットYURIMARIとしてデビューを果たし、1999年の解散後は「高円寺のハンバーガー屋さんでアルバイトをしていた」という彼女。知人の勧めでオーディションを受けたことをきっかけに2003年より女優としての活動をスタートさせた。転機として振り返るのが井筒和幸監督の『パッチギ!LOVE&PEACE』(2007)で、「その後にお仕事がもらえるようになったのも『パッチギ!』のおかげですし、すべてを教えてもらった作品。“ちゃんとお芝居できますように”とお祈りしながら、現場までの電車に乗っていたのを覚えています。映画の世界に入れてもらったときに、すごくムキになれた自分がいた。これは自分の好きなものかもしれない、頑張りたいと心から思いました」としみじみと話す。

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