『青天を衝け』吉沢亮、91歳まで渋沢栄一に寄り添い「いまだに無我夢中」
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■晩年の栄一は「細かく年をとっている」芝居を細かく作り上げる
――1年半栄一を演じてきましたが、役はすぐに抜けそうですか?
吉沢:正直、ちょっと分からないです。僕は割と終わったらすぐ切り替えられるタイプだとは思ってはいるんですけど、これだけ長いことやって、いろんな年齢のお芝居をしてきたので、等身大の27歳を完全に忘れてる気がしています。一気に老けたりしないかなっていう不安が(笑)。終わったら全力で切り替えて次の役に向かわなきゃな、とは思います。
――第37回では50歳まで、物語の終盤では91歳まで演じられますが、現在27歳の吉沢さんにとっては未知の年齢だと思います。演じるときに意識したことはありますか?
吉沢:晩年の80歳、90歳が近くなってきたときに、その年齢感を意識しすぎると、どうしても栄一としてのエネルギーや勢いみたいなものが落ちていっちゃう。そこの塩梅は監督と相談しながら迷いながらもやっています。
話している言葉のスピード感や声質、体の動き…例えば、後ろを振り返るときに首だけでいかずに体全体でいく、とか「細かく年をとっている」という芝居を細かく作っています。
――年齢に引っ張られすぎないように、ということですか?
吉沢:そうですね。1話から続いている栄一のエネルギーは最後まで持ちたいので、そこを一番に考えています。