緑色の髪の少年

【解説/みどころ】
「できごと」「召使」など個性あふれる作品で知られる異才J・ロージーの処女作。警察に保護された坊主頭の少年が、児童心理学者に自らの体験を物語っていく。彼はロンドンの上流家庭で幸福な日々を送っていたが、戦争が始まったために疎開する。やがて両親からの音信が絶え、彼はアメリカの芸人について渡米することになる。町の人たちと親しくなり、学校にも入った少年だが、ふとしたことで自分が戦災孤児であることを知る。悲しさと恐怖のためか、あくる朝、彼の髪の毛はあざやかな緑色に変わってしまう……。その内容から共産主義思想を持った作品として、当時RKOの実権を握っていたハワード・ヒューズに公開を拒まれ、プロデューサーのD・シャーリーが退社をかけた主張によって公開にこぎつけた、いわくつきの作品。ロージーもやがて“赤狩り”の波に追われてヨーロッパに逃げる運命になる。「パリ、テキサス」などにも出演しているD・ストックウェルの名子役ぶりが印象的。
- キャスト
- ディーン・ストックウェル/ パット・オブライエン/ ロバート・ライアン/ バーバラ・ヘイル/ リチャード・ライオン/
- スタッフ
- 監督: ジョセフ・ロージー 脚本: ベン・バーズマン アルフレッド・ルイス・レビット 原作: ベッツィ・ビートン
- 原題
- THE BOY WITH GREEN HAIR
- 上映時間・制作年
- 80分/1948年
- 制作国
- 米
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