映画『シラノ』、 物語の核となる「Every Letter」が美しく切ない本編映像解禁
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俳優ピーター・ディンクレイジが主演する映画『シラノ』より、物語の核となる楽曲「Every Letter」のせてシラノ、ロクサーヌ、クリスチャンの3人の関係性を映し出す本編映像が解禁された。
【動画】三人の関係が切ない―映画『シラノ』「Every letter」本編映像
本作は、1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている名作『シラノ・ド・ベルジュラック』を、ジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築したミュージカル映画。
主人公の剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、HBO制作のテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でエミー賞やゴールデングローブ賞などに輝いた実力派俳優ピーター・ディンクレイジ。さらに、シラノの親友であり思い人であるヒロイン、ロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』(2016)などで知られる若手女優ヘイリー・ベネット、ロクサーヌが片思いをする口下手なクリスチャンをケルヴィン・ハリソン・Jr.が務めている。
自身の外見にコンプレックスを持ち、恋心を打ち明けられずにいた主人公のシラノ(ピーター・ディンクレイジ)は、思いを寄せている親友ロクサーヌ(ヘイリー・ベネット)から青年・クリスチャン(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)に一目ぼれしたことを告白され、恋の仲裁役を依頼される。本作は、シラノがクリスチャンの代筆でロクサーヌへ恋文を書くことによって三角関係へと展開していく純愛物語だ。
今回到着したのは、その手紙をやりとりするワンシーン。クリスチャンからの手紙を待ちわびるロクサーヌ、彼女への思いをつづるシラノ、そしてシラノの思いを知らずに自分の名が記された手紙を届けるクリスチャン。映画のオリジナル楽曲「Every Letter」にのせて3人の関係性を映し出した、ストーリーの核ともいえる美しい本編映像となっている。
本楽曲は本作に向けて新しく書き下ろされたオリジナル曲で、舞台から引き続き参加しているザ・ナショナルのデスナー兄弟が作曲、バンドのフロントマンであるマット・バーニンガーと作曲家のカリン・ベッサーが作詞している。
製作のエリック・フェルナーは「彼らが作った曲は、今回の企画が成立した大きな要因だ。相手が誰であっても、たとえば配給や、出資や、製作への参加を検討している相手であっても。彼らの曲をかけるなり、誰もがその曲に恋に落ちた」と企画当初を振り返り、「それはアーロンとブライスやマットとカリンのスキルの証だ。その場面の感情に合っているだけでなく、時代劇の雰囲気を現代風に表現している」と明かしている。
また、本作の演出を担当したマーク・アスピノールも「『Every Letter』は飛び抜けた出来だ。官能的で、勢いがあり、セクシーだ。その曲のなかでは、シラノ、ロクサーヌ、クリスチャンそれぞれの内的な独白が、ひとつに重なっていく。その楽曲によって各キャラクターのことをさらに掘り下げていくことができた」と称賛している。
映画『シラノ』は、2月25日より全国公開。