高橋ヨシキ長編映画デビュー作『激怒』8.26公開 “暴走刑事”川瀬陽太の場面カット解禁
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アートディレクター・映画ライターの高橋ヨシキの長編監督デビュー作となる、川瀬陽太主演の映画『激怒』の公開日が8月26日に決定。併せて場面写真が解禁された。
【写真】川瀬陽太が安全・安心だらけの世の中にブチギレてしまう“暴走刑事”に 『激怒』場面写真
本作は、安全・安心だらけの世の中に男がブチギレてしまうバイオレンス映画。本作が長編映画監督デビューとなる高橋ヨシキが企画・脚本も手がけ、原案には『全員死刑』の小林勇貴、主演は近年の日本映画では最も多くの映画に出演しているとも言われる川瀬陽太が務める。
キャストには、『横須賀綺譚』の小林竜樹、『ボクたちはみんな大人になれなかった』の奥野瑛太、彩木あやらが参加。ほかにも大ヒットした『岬の兄妹』主演の和田光沙と松浦祐也が映画冒頭にいきなり登場する。
制作では、特殊メーク・特殊造形に実写版『キングダム』の藤原カクセイ。VFXスーパーバイザーには牙狼<GARO>やウルトラマンなども手掛ける鹿角剛。音楽は渡邊琢磨と、小説家でもあり音楽家でもある中原昌也が担当。さらにオープニング&エンディング・デザインは、ヨーロッパではスティーブン・キングやクライブ・バーカーの本の装丁を手掛けるダニエル・セラが手掛ける。また、『ゾンビ究極読本』などの著者ノーマン・イングランドもスタッフ&キャストとして参加し、モーション・グラフィックは米津玄師など多くの人気アーティストを手掛ける佐伯雄一郎が務めるなど、インディペンデントながらも大作をしのぐスタッフ&キャストが参加している。
中年の刑事・深間(川瀬)には、いったん激怒すると見境なく暴力を振るってしまうという悪癖があった。かつてはその暴力を有効活用して、街から暴力団を一掃した功労者と讃えられたが、度重なる不祥事に加え、大立ち回りで死者まで出してしまったことの責任を問われ、怒りを抑える治療のため海外の医療機関へ送られることに。数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間は、見知った街の雰囲気が一変してしまったことに気づく。行きつけだったわい雑な店はなくなり、親しくしていた飲み仲間や面倒をみていた不良たちの姿もない。さらに、町内会のメンバーで結成された自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて、高圧的な「パトロール」を繰り返しているのだ。いったい、この街に何が起きているのか? 深間の中に、久しく忘れていた怒りの炎がゆらめき始める…。
高橋監督は「長編初監督作品となる『激怒』は、言ってみれば初期衝動の映画です。数年前のある晩、主演の川瀬陽太さんを飲み屋に呼び出して『何がどうあっても長編映画が撮りたい。やりたいことを沢山ぶち込んだやつを』と告白したときに、川瀬さんがそっぽを向く代わりに身を乗り出してきた瞬間、『激怒』のプロジェクトがゆっくりと動き始めました。『激怒』は一種のディストピア映画であり、ブラック・コメディであり、そしてもちろんバイオレンス映画でもあります」とコメント。
主演の川瀬は「数年前、友人の高橋ヨシキより『一緒に映画を撮らないか』と打診があってから成立に向け多難な日々でした。ただ、作るものの方向性は両者の間で決まっていました。現在の世の中にある重苦しく、目に見えない『圧力』へ一発カマしてやりたいな、と」と話している。
映画『激怒』は、8月26日より全国順次公開。