永野芽郁主演『マイ・ブロークン・マリコ』、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊ら追加キャスト発表
関連 :
女優の永野芽郁が主演する映画『マイ・ブロークン・マリコ』の追加キャストとして、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊の出演が発表された。奈緒は主人公シイノ(永野)の親友で突然亡くなるマリコ役、窪田はシイノが旅先で出会うマキオ役を演じる。
【写真】永野芽郁、やさぐれたOL役で新境地 『マイ・ブロークン・マリコ』映画化決定
平庫ワカの同名漫画を実写化する本作は、やさぐれたOL・シイノトモヨが親友の遺骨と共に旅をする姿を描く。監督はタナダユキ。
うっ屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友のイカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うため、強奪した遺骨を抱いてふたりで旅に出ることに…。
シイノの親友イカガワマリコを演じるのは、奈緒。学生時代から父親の虐待を受け、ある日、突然命を絶つマリコについて、タナダ監督は「理不尽が押し寄せ、ついに自分を壊すことでしか生きられなくなっていった」と語った上、そんなマリコというヘビーな役を奈緒に託した経緯を、「いつも変幻自在に作品の中に存在している俳優が浮かびました。マリコ役を、全信頼を置いて託すことができ、一緒に闘えるであろう人、それが奈緒さんでした」と振り返る。
幼なじみのシイノは、マリコの魂を救うため、その遺骨を奪うことを決心。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」。親友を亡くしたシイノの旅路と、共依存とも受け取られかねないふたりの関係が、過去と現在を行き来しながら紡がれていく。
奈緒は「盲目的な2人の友情と愛がどこまでも哀しく優しく、この作品はきっと誰かの救いになると感じました」とコメント。「マリコの喜びも悲しみも苦しみも、奈緒さんが身を持って体現してくれました」とタナダ監督も全身全霊で臨んだ奈緒の演技を絶賛する。
永野と奈緒は、NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』(2018年)に続き、2度目の親友役。撮影が始まる前から本作についてたくさん話し合っていたというふたりだが、永野は「初めてマリコになった奈緒ちゃんを見て感動しました」と明かし、「マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。最高で最強な相棒でした!」とコメントを寄せている。奈緒も「『いつかまた一緒に2人でお芝居をしよう』と約束をした、あの日の夢を叶えることができてとても幸せです」と語っている。
シイノが旅先で出会うマキオ役には窪田正孝。衝撃的な原作に心打たれた窪田は、シイノとマリコについて「周りになんて理解されなくたっていい。どこまでも2人で突き進む強さに応援してしまう感情が湧き上がってきました」と話す。
タナダ監督は「ちゃんと傷つき、それでも生きてきた人だからこそ言える言葉を、マキオとして確かに紡げる人、それが窪田正孝さんでした」と起用の理由を語る。
マリコの実父役は、尾美としのり、その後妻タムラキョウコ役には吉田羊がキャスティングされた。尾美は、幼い時から理不尽な暴力を振るいマリコを苦しめた実父役について、「畜生の役を振ってもらい、二つ返事で引き受けさせていただきました」と明かした。コロナ禍での撮影を振り返ながらも、「永野芽郁さんの新たな一面が観られます!とても良い気分になれると思います」と作品をアピールする。
吉田は、『ふがいない僕は空を見た』(2012年)以来、10年ぶりのタナダ監督作品出演となる。「タナダ監督の優しい世界に生きるシィちゃんとマリコの、愛と友情を超越した魂の結びつきが、この世界の誰かの希望となりますように」と祈りにも似た思いをつづっている。
映画『マイ・ブロークン・マリコ』は、今秋全国公開。
※発表された追加キャストコメント全文は以下の通り