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ショーン・ペン、15年かけて説得した実娘と親子役で共演 『フラッグ・デイ』今冬公開

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映画『フラッグ・デイ 父を想う日』場面写真
映画『フラッグ・デイ 父を想う日』場面写真(C)2021 VOCO Products, LLC

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 第74回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品されたショーン・ペン監督最新作『FLAG DAY』(原題)が、邦題を『フラッグ・デイ 父を想う日』として、今冬全国公開されることが決まった。

【写真】『フラッグ・デイ 父を想う日』に出演するショーン・ペンの実娘ディラン・ペン

 本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化。原作はジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録『Film‐Flam Man:The True Story Of My Father’s Counterfeit Life(原題)』。

 『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが構想15年をかけて監督・主演を果たした。自身の監督作に出演したのはこれが初めて。

 ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには、彼の実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意。ヒーローのような父への憧れがその実像を知ることで反抗心へと変わり、もがきながらも自立した結果、弱さや矛盾に満ちた父への愛情を深めてゆく娘を、多彩な感情表現で見事に演じきった。

 1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。米最大級の偽札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく―「私は父が大好き」。史上最高額の偽札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか? 父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは? ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出。宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひもとかれていく―。

 タイトルの『フラッグ・デイ』とは、6月14日のアメリカ国旗制定記念日のこと。全米が祝福するこの日に生まれた父ジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた。それは彼の人生を大きく左右し、父と娘の重要な日になる。家族の絆―それは温かく正しいものだけではなく、問題を抱えた不完全な人間を愛することができる美しさでもあると、観る者の心を激しく揺さぶる真実の物語となっている。

 映画『フラッグ・デイ 父を想う日』は、今冬全国公開。

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