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鈴木亮平×宮沢氷魚共演 高山真の自伝的小説『エゴイスト』映画化決定

映画

映画『エゴイスト』場面写真
映画『エゴイスト』場面写真(C)2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

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鈴木亮平

宮沢氷魚

松永大司

 高山真の自伝的小説「エゴイスト」が、主人公役に鈴木亮平、共演に宮沢氷魚を迎えて映画化され、2023年に公開されることが決定。併せて、ソファに横たわる宮沢を鈴木が優しく見つめるシーンを切り取った場面写真も解禁された。

【写真】鈴木亮平、自分とバズの共通点は「アゴがしっかりしてるんです」

 本作は、数々の名コラムを世に送り出し、2020年に亡くなったエッセイスト・高山真が残した自伝的小説を、『ピュ~ぴる』『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などを手掛けた松永大司監督が映画化。脚本執筆の際には入念なリサーチを行い、主人公・浩輔のライフスタイルの細部までリアルに描写。登場人物たちの心情に寄り添うようなドキュメンタリータッチの映像で、親密な時間の温度感や、愛するがゆえに生まれる葛藤を繊細に伝えている。

 14歳で母を失い、田舎町でありのままの自分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった…。

 主人公の浩輔を演じるのは、『孤狼の血 LEVEL2』での怪演で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を続ける鈴木亮平。役柄に合わせて身体をコントロールするなど緻密な役作りで知られる名優が、本作で強さと脆さを同居させた生々しい演技を披露し、新たな境地を開拓する。

 龍太役には、『騙し絵の牙』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢氷魚。透明感あふれる儚いたたずまいで、愛を注がれる純粋な青年・龍太のキャラクターに説得力を与えている。

 本作について、主演の鈴木は「『愛はエゴか、エゴが愛か』 これは私が昔から考え続けてきたテーマでした。原作小説を初めて読んだ時、著者も同じテーマに向き合ってきた方なのではないかと感じました。この映画が静かに、皆様の心の深い場所へ届きますように」とコメント。

 宮沢は「『エゴイスト』という作品に出会い、僕は人間の本質、原点とはなんなのかを考えさせられました。愛とは一体なんなのか。無条件の愛など存在するのか。たくさん悩み、苦しみ、でも希望の光を目指してこの作品に挑みました。二人の人間の愛情と生き様をまるでドキュメンタリーのように描いた作品が完成しました。一人でも多くの人にこの作品が届くことを心より願っています」とメッセージ。

 松永監督は「自身の監督デビュー作品である、友人を長年撮影したドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』がジェンダーをテーマにしていた自分にとって、著者である高山真さんの想いが込められた原作を読んだ際、とても心動かされるものがありました。そしてその原作を鈴木亮平、宮沢氷魚らの人間味溢れる俳優たちと共に、力強い映画として完成させることができました。この作品がささやかでも誰かの生きる力になることを願います」と語っている。

 映画『エゴイスト』は2023年公開。

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