二宮和也&満島ひかり、撮影初日からチームワークは抜群 『TANG タング』現場レポート
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俳優の二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』より、撮影現場リポートが到着。併せて、監督と話し合いながら真剣に撮影に挑む二宮を捉えたメイキング写真も解禁された。
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■穏やかな空気で撮影開始!
ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を映画化する本作。二宮は、妻に捨てられ、人生に迷うダメ男を演じている。監督は三木孝浩、脚本は金子ありさが担当している。
本作の撮影は2021年3月から5月にかけて行われた。
主人公・健を演じる二宮と、その妻・絵美を演じる満島ひかりのクランクインは、3月26日。都内にある洋館風のハウススタジオで、華やかなホームパーティーのシーンから撮影はスタート。室内には色とりどりの花やバルーンが飾られ、テーブルの上には豪勢な料理が並ぶ。
ドレスやスーツに身を包んだエキストラたちがそろったところで、三木監督がシーンの説明を開始。「テーブルに沿って一列になり過ぎなので、もう少しばらけて自然な形にしましょう」など、丁寧かつ的確に指示を出していく。スタッフと歓談しながらその様子を眺めている二宮。本作の作品性を表すような穏やかな空気が早くも流れており、そこに満島と、健の姉・桜子役の市川実日子が登場するとさらに場が華やいでいった。
室内で10数名がそれぞれ動くシーンのため、グラスを持つ/持たないといった細かなセリフのニュアンスについて三木監督と入念に確認する満島と市川だが、2人とも真剣な中にも笑顔を絶やすことはない。待ち時間中も二宮・満島・市川で談笑するなど、チームワークは早くも抜群の様子。
順調に撮影が進んでいくなか、このシーンのハイライトといえる瞬間が訪れる。それは、絵美が開けたシャンパンのコルクが大きく弧を描いて飛んでいき、最後尾にいた健がキャッチするシーン。実際にはコルクを正確に飛ばすのは難しいため、そう見せるために長テーブルやエキストラの面々を挟んだ満島と二宮がタイミングを合わせないといけない場面だった。しかし、二宮の「飛んできたコルクをキャッチする」演技のうまさにより、こちらもスムーズに撮影完了。実際にコルクは飛んでいないにもかかわらず、そうとしか見えない流石の表現力と瞬発力を見せつけた。
初日を振り返った二宮は「ここからどうなっていくか想像がつかない。タングとの会話も実際には1人で演じますからね」と気を引き締めつつ、「ロボットとの共演に縛られ過ぎず、いい芝居を優先したい」と語っていた。