高橋克実主演『向田理髪店』全編福岡弁でおくる予告解禁 白洲迅らのコメントも到着
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直木賞作家・奥田英朗の同名タイトル小説を、俳優の高橋克実を主演に迎えて映画化した『向田理髪店』より、予告編、ポスタービジュアル、場面写真が解禁。併せて、高橋や白洲迅ら出演者のコメントも到着した。
【動画】味わい深い田舎町の地域振興に高橋らが立ち上がる! 『向田理髪店』予告
原作は、『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『オリンピックの身代金』などを送り出し、直木賞ほか数々の文学賞を受賞してきたベストセラー作家・奥田英朗の小説『向田理髪店』(光文社文庫刊)。寂れた元炭鉱町「筑沢町」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、どこの地方も抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して、現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、人とのつながりの大切さを描く心温まる物語だ。
「筑沢町」で理髪店を営む主人公・向田康彦を演じるのは、本作が映画初主演となる高橋克実。東京で働いていたものの突然帰郷し「店を継ぐ」と宣言する息子・向田和昌に白洲迅。康彦の同級生役に板尾創路と近藤芳正。息子が理髪店の後継ぎになることを素直に喜ぶ母・恭子には富田靖子。そのほか、町で映画撮影を行う国民的アイドル・大原零役をHKT48の矢吹奈子、町のマドンナ的存在・三橋早苗役を筧美和子が演じる。
脚本・監督は、映画『子猫の涙』(2008)で東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」特別賞を受賞したほか、深津絵里主演『女の子ものがたり』(2009)、本作と同じく奥田英朗の小説が原作の野村周平主演映画『純平、考え直せ』(2018)などを手掛けた森岡利行。深刻になりがちな地方問題を、監督の持ち味であるユーモラスなタッチでちょっぴり切なく、そして最後はほっこりさせる展開で描き出す。撮影は福岡県大牟田市などをメインとして行われた。
予告編は、康彦(高橋)が、東京で働いていた会社を辞めて帰郷した息子の和昌(白洲)から「親父、俺、この店継ぐことにしたけん」と言われ驚く場面から始まる。店を継ぎ、ゆくゆくはカフェを併設する店にするという夢を語る和昌に、康彦はあきれ顔。そして、ありふれた田舎町で、騒動の数々が巻き起こる様子がコミカルに描かれていく。
そんな中、康彦は地域振興に関する会議に出席した際、自身の町を「沈みかけの船ばい」と自虐的に例える。一方、和昌ら若者たちは「みんなが仲良く暮らせる、町作りたい」「俺たちだって、現実が厳しいことぐらい分かっとる。でもなんかやりたいんよ!」と訴える。怒って、泣いて、笑って、みんなと生きていく。終盤では、優しい音楽が流れる中、町の人々の喜怒哀楽が映し出され、最後は古く味わい深い佇まいの理髪店の映像で幕を閉じる。
ポスタービジュアルは、舞台となる「向田理髪店」の前で、向田家の面々が笑顔で並ぶ姿を切り取ったもの。温かくほっこりした雰囲気のポスターとなっている。
主演の高橋は「60過ぎて、まさかの映画初主演! 自分でも驚きました」と語り、本作については「奥田英朗さんの原作を、オール大牟田ロケで描いたハートフルな作品です。楽しい現場で、最高の共演陣と一緒に頑張りました」とコメント。息子・和昌役の白洲は「変わりゆく故郷を舞台に、人との繋がり、家族という存在の大切さを、演じながら改めて考えさせられ、感じることができた作品です」と語っている。
映画『向田理髪店』は、10月7日より福岡・熊本にて先行公開。10月14日より全国公開。
キャストのコメント全文は以下の通り。