『ロッキーVSドラゴ』スタローンのメッセージ動画到着 「帰り道では『アイ・オブ・ザ・タイガー』を歌ってほしい」
シルヴェスター・スタローンが監督・脚本・主演を務めた映画『ロッキー4』が、スタローン自らの手で再構築され、『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』として8月19日より全国公開される。このたび、スタローン自身が本作の魅力などについてにこやかに語るメッセージ動画が解禁された。
【動画】スタローンが見どころを語る『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』メッセージ動画
シリーズ最大のヒット作となった『ロッキー4』(米国1985年、日本1986年公開)で監督・脚本・主演を務めたスタローンは、長い間、自分が理想とする作品に作り直したいという思いを持っていたという。コロナ禍で時間ができたスタローンは、すべての映像に目を通し、未使用シーン、音声トラック、劇伴にいたるまで何百時間もかけ徹底的に見直した。
そして、ロッキーがファイターの本能を思い出す旅、殺人マシーンとして育てられたイワン・ドラゴの心の変化、アポロ・クリードが自ら選んだボクサーとしての生き様などを強調した編集を施し、映画の核であるドラマをより濃く描くことに成功。42分の未公開映像を加えて再構築された『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は物語に深みが増し、1980年代に社会が抱いていた米ソ間の核摩擦による不安や恐怖を今を生きる我々に伝えながら、ロシアの現状をスタローンが先読みしたかのような新解釈も追加されている。
今回、スタローンからメッセージ動画が到着。「本作の観賞後、観客に何を持ち帰って欲しい?」と質問を受けたスタローンは「帰り道では(映画『ロッキー3』の主題歌に起用されたSurvivorの名曲)『アイ・オブ・ザ・タイガー』を歌ってほしいよ(笑)。それだけでいい。人生の教訓を持ち帰ってほしいなんて思わない。もし映画から何かを感じて、言葉や行動など良いと思うものが何かあれば。メッセージは二の次さ。純粋に現実逃避してくれればいい。皆でリラックスして、ワォって」と気さくに語る。
続けて「この作品を25回は観たけど、今回のロッキーは生まれ変わった。クールで俺は好きだ。この作品に、ロッキーに関わった全ての人に、感謝の気持ちを込めた。今、こんな映画は作れない。時代が変わったから。このロッキーにはCGも無いし、特撮だって無い。俺がこの映画を好きな理由さ」と作品への愛をにじませる。
そして「映画は一層大きくなった。オリジナルは 1.85:1(アメリカンビスタ)だったけど今回はワイドスクリーンだ。音楽も新たな手法で編集された。4チャンネルが100チャンネルになった。信じられないくらい大きいんだ。俺は耳がおかしくなったのか?セリフがこんなにクリアに聞こえたのは初めてさ。素晴らしいことだよ。まるで古い車を…例えば自分の車を、修理して色を塗り直した感じ。ずっと大切だった車が今時の車になったみたいさ」と、映像や音響などでもクオリティーが大きくアップしていることを熱く語った。
映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は、8月19日より全国公開。