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オジー・オズボーン「いつも俺の心の中にいるよ」 ギターヒーロー、ランディ・ローズのドキュメンタリー公開

映画

映画『ランディ・ローズ』メインカット
映画『ランディ・ローズ』メインカット(C)RANDY RHOADS: LEGEND, LLC 2022

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 クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリストであり、今年、没後40年を迎えたランディ・ローズのドキュメンタリー『ランディ・ローズ』が、11月11日より全国公開される。本作には、ランディ・ローズとオジー・オズボーンの深い友情を示すエピソードや発言が多数盛り込まれている。

【写真】映画『ランディ・ローズ』前売り券特典・ランディ直筆メッセージ(印刷)入りポストカードビジュアル

 1980年代、端正なルックスと華麗なギタープレイで世界を魅了した天才ギタリスト、ランディ・ローズ。しかし自身のバンド、クワイエット・ライオットでのプロデビューは日本のみ、全米デビューは果たせなかった。その後、オジー・オズボーン・バンドへの抜てきにより、転機が訪れる。“闇の帝王”オジーと“天使”のランディ、相反する個性のぶつかり合いは、極上の化学反応を巻き起こす。刺激的でキャッチ―なギターリフは時にオジーのボーカル以上に耳に記憶され、哀愁を帯びたギターソロは、無駄な音は一音も無い完璧なフレージングで、聴く者の心をわしづかみにし、一気にギターヒーローとなった。

 しかし、人気絶頂期の全米ツアー中に起きた、突然の悲劇…。一人のギター少年がロックスターへと昇華する瞬間、そして悲劇的な最期までを克明に捉えたドキュメンタリーがついに日本公開となる。

 監督を、米国の伝説的HIP HOPグループN.W.Aの真実を暴くドキュメンタリー『N.W.A & EAZY‐E:キングス・オブ・コンプトン』などを手掛けたアンドレ・レリスが務め、脚本と編集をマイケル・ブルーイニング、ナレーションをL.A.ガンズのトレイシー・ガンズが担当し、クワイエット・ライオット時代の貴重ライブ映像や肉声インタビュー、プライベートショットをフィーチャー。さらに、オジー・オズボーンや、同時代にデビューし、共にギターヒーローへと昇華したエディ・ヴァン・ヘイレン、ランディを敬愛するミュージシャンやギター・テック、ランディの母や兄弟などの貴重なインタビューも多数収録している。

 ランディとオジーの出会いは、オジー・オズボーン・バンドのオーディションにランディが参加したことがきっかけだった。オジーが新しいバンドのオーディションをLAで行っていた際に、オジーの友人スローターのベーシスト、デイナ・ストラムが「絶対に演奏を聴くべきだ」とオジーにランディを勧めたことや、母ドロレスからの勧めなどもあり、ランディがオジーの待つスタジオを訪ねたのが始まり。

 「オーディションは初めてで不安だった」とランディは当時の心境を語っているが、他の参加者たちが、マーシャルやエコープレックスを持参する中、ランディはエフェクターも無しに、持参した練習用の小さなアンプに直接プラグインし、アルペジオなど指慣らしの練習を始めるや否や、曲を聴く前にオジーは「君に決まりだ!」と合格を告げたという。

 その時の衝撃をオジーは「演奏を聴いて夢を見てるかと思ったよ。体は小さいのにデカい音を出す」と振り返っている。その後は、オジー・オズボーン・バンドのギタリストとしてツアーに参加、世界各国を飛び回り、大成功を収めていく。しかし謙虚な性格のランディは偉ぶることもなく、対照的な性格のオジーに対しても「オジーは謙虚だ。彼の予想はいつも当たるし、いろいろ教えてくれる。レコード会社やファンの事をね」と話し、信頼を寄せていた。

 しかし1982年3月19日、ノックスビルのコロシアムでのライブ後に次のライブ会場へと向かう途中で、バンドの乗っていたツアーバスが故障。バス運転手のエイコックの自宅近くにバスを停車させ、庭にあった小型飛行機で遊覧飛行を行うことになったが、飛行機の左翼がバスに当たり、庭の木に衝突したのちガレージに突っ込み機体は炎上。飛行機に乗っていたランディとメーク担当の女性、操縦士の3名は即死した。

 オジーの目の前で起きたこの悲惨な事故はオジーの心に深い傷を残し、「人生は一瞬で急転してしまう。高速道路を走るバスの中で就寝。目覚めたら外、家は火事。飛行機はバラバラ、人は混乱。なんとおぞましい。現実とは思えない。何が起きているのか理解できない。時間が止まったようで恐怖を覚えた。外に出るともっと危ないかもしれない。戦場にいるようだ」と、その時の心境を振り返っている。

 非業の死を遂げ、永遠のギターヒーローとして多くのファンの胸に刻まれたランディの名前が、ロックウォークに追加される際の式典で、オジーは「ランディとの日々は大昔のようで、つい昨日のことのようにも思える。だがランディとの思い出は死ぬまで忘れない。体は小さいが、無限大の才能の持ち主だった。俺たち家族は日々ランディのことを考えている。いつも俺の心の中にいるよ。神のご加護を」と、親愛なるランディへの哀悼の意をスピーチしている。

 なお、日本のファンに向けた、ランディ直筆メッセージ(印刷)入りポストカードが特典に付いた前売券が9月9日発売された。

 映画『ランディ・ローズ』は、11月11日より全国公開。

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