大泉洋、アドリブさく裂&役作りで減量も 映画『月の満ち欠け』現場レポート&メイキング写真解禁
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俳優の大泉洋が主演し、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウが共演する映画『月の満ち欠け』より、大泉、柴咲ら演じる小山内一家の撮影の様子など現場レポートやメイキング写真が解禁された。
【写真】家族3人で笑顔で食卓を囲む『月の満ち欠け』場面写真
本作は、第157回直木賞を受賞し、累計発行部数が42万部を超えた佐藤正午のベストセラー小説『月の満ち欠け』(岩波書店刊)を映画化。「愛する人にもう一度めぐり会いたい」という願いが起こした“奇跡”が紡ぐ、壮大なラブストーリーを描く。監督は廣木隆一。
主人公・小山内堅(大泉洋)は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と家庭を築き、仕事も順調、どこから見ても順風満帆だった。だが、不慮の事故で梢と娘の瑠璃を同時に失ったことで幸せな日常は一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(Snow Man・目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる―。
このたび、本作の現場レポートと、メイキング写真が到着。2021年の11月から12月にわたり撮影された本作。とある一軒家スタジオでは、18歳になった小山内瑠璃(菊池日菜子)の誕生日を、大泉演じる主人公・小山内堅と妻・梢(柴咲コウ)、そして瑠璃の親友・緑坂ゆい(伊藤沙莉)の3人で祝うシーンの撮影が。ゆいがホームビデオカメラで撮影し、小山内が梢とのなれそめを語る場面では「本当にカメラ回ってる?」など大泉の細かいアドリブがさく裂。柴咲ら3人もつい笑顔になり、終始賑やかな雰囲気で撮影は進んでいった。
愛妻家の小山内は家族との時間を大事にしており、見ているこちらが照れてしまうほどラブラブな夫婦。絵に描いたような幸せな家族の、愛に満ちあふれた日常の1コマだがこの直後、梢と瑠璃を交通事故で失い、一気に不幸のどん底に叩き落とされる小山内だけに「僕がこんな笑顔でいられるのも今日までですよ」と苦笑いする大泉。「この後どうなるかを知っているだけに、赤ちゃんの瑠璃を抱いているシーンからすでに切なかったです」と心境を語った。
小山内のことを結婚から20年近く経っても愛し続けている梢を演じた柴咲は「梢は柔和で愛情深い人。しかし物腰の柔らかさの中にも、ブレない信念や強さが潜んでいる人という印象を感じたので、そういった部分を大切に演じました」と役作りで意識した点を明かす。
夫婦役を演じた大泉と柴咲は映画『青天の霹靂』で共演経験があり、息ピッタリ。本作のプロデューサーであり、映画『騙し絵の牙』で大泉とタッグを組んだ仲である新垣弘隆は、今回のキャスティングについて「おふたりの相性の良さは分かっていましたし、並んだ姿を想像すると理想的な小山内夫妻そのものだと思いました。普段はお茶目で柔和な雰囲気でいながら、内面に秘めた思いや意志の強さがある梢は柴咲さんにマッチすると感じました。おふたりの夫婦としての説得力は予想以上でした」と太鼓判を押す。
そんな幸せなシーンの撮影から一変。別の日のとある現場には、妻と娘を失った失意を表現するために、短期間で自主的な減量を敢行した大泉がいた。頬がげっそりし、そこに肌のシミや白髪などを付け足し55歳の小山内の姿を作りあげていく。「普段は老けてみられるのは嬉しくありませんが、今回ばかりはスタッフに“大泉さん、老けましたねぇ”と言われるのが嬉しいです(笑)」と大泉自身もその仕上がりに満足したよう。
新垣プロデューサーは「大泉さんは皆さんがよくご存知の明るいポジティブな一面をお持ちですが、今回の小山内は幸せのピークから一気に突き落とされるキャラクター。光と影、その深みや落差を魅力的に演じ分けられるのは大泉さんしかいないと思いました。ベストオブベストなキャスティングでした」と自信をのぞかせた。
映画『月の満ち欠け』は12月2日より全国公開。