『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』、ポール・マッカートニーの素顔に迫る場面写真解禁
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インド滞在期のザ・ビートルズの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』より、インドでのポール・マッカートニーを目撃したジャーナリストの証言と、その素顔に迫る場面写真3点が解禁された。
【写真】『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』、ポール・マッカートニーの貴重なインド滞在期の様子
本作は、ザ・ビートルズとインドで運命的に出会い、共に8日間を過ごしたポール・サルツマン監督によるドキュメンタリー。
1968年、サタデー・イブニング・ポスト誌の編集者に「次はどこへ行きたいか」と問われたジャーナリストのルイス・ラファムは、ベトナムと答えたという。その申し出に編集者は「違うね。行くならリシケシュだ。行ってビートルズを取材するか。彼らが何をしているか探ってくれ」と指示した。「あの頃のビートルズは、恐らく、世界中の誰よりも有名だったろう。誰もが虜だった。音楽だけでなく、人柄にも夢中だったんだ」と、ルイス・ラファムは人気絶頂の真っただ中にいたザ・ビートルズに会うためにインドへと向かった。
インド訪問のきっかけを作ったジョージ・ハリスンは瞑想(めいそう)とシタールの練習に夢中、ジョン・レノンは開放感の中で創作を楽しんでいた。カメラを片手に動画を撮影していたリンゴ・スターだが、“虫が苦手”だからわずか8日間でインドを離れた。メンバーがそれぞれの時間を過ごす中で、ラファムと最も話す機会が多かったのはポール・マッカートニーだった。
ポールの印象について、ラファムは「ユーモアがあって好きだった。それに煙草も吸っていた。アシュラムではあるまじき行為だったがね」と、聖なる地でも自分のペースで時を過ごしていたことを振り返った。そして、「実に思い出深いのは、彼とバンガローの屋根からガンジス川に見入ったことだ」と、アシュラムからみた悠久なる川の流れが今も心に焼き付いていることを明かした。
今回解禁された場面写真は、白衣に身を包んだポールが歓迎のレイをかけられている姿、ギターを弾きながらカメラ目線を送るポール、そしてティーカップを手にしたインドでのお食事タイムの一コマとなっている。
「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」「ロッキー・ラックーン」「マザー・ネイチャーズ・サン」「アイ・ウィル」など、ホワイト・アルバムに収められた名曲を作ったポール・マッカートニーの創作の秘けつは、どこまでもマイペースに時を過ごすことだったのかもしれない。
映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は公開中。