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ついにフェーズ4終幕へ――MCUで欠かせない『ブラックパンサー』の重要性を振り返る

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映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』US版本ポスター

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』US版本ポスター(C)Marvel Studios 2022

 マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が、11月11日に日米同時公開となる。本作は、ヒーロー映画としては初となるアカデミー賞作品賞ノミネートを果たすなど、ヒーロー映画の枠を超え社会現象を巻き起こした『ブラックパンサー』からつながる物語。今回は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中での「ブラックパンサー」シリーズの重要性について振り返る。

【写真】チャドウィック・ボーズマン演じるブラックパンサー/ティ・チャラ

 ヒーロー、ブラックパンサーが初登場したのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)。ナイジェリアのラゴスにてキャプテン・アメリカが率いるアベンジャーズたちの任務中に、慈善活動で訪れていたワカンダ国民が犠牲になったことがきっかけだった。

 その後、当時のワカンダ国王ティ・チャカ(ジョン・カニ)がウィーンでの演説中に爆破テロで亡くなり、その息子ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が、急きょ新たな国王として国を統治することとなった。ワカンダは、表向きは産業も発達していない小さな国。しかし、真の姿は、世界を崩壊させるほどの力を持つ希少な鉱石ヴィブラニウムを駆使し、他国を寄せ付けないほどの技術発展を遂げた超文明国家。当初、“ワカンダの技術力や真価が世界に知られてしまえば、国民の暮らしが脅かされる”と語っていたティ・チャラだったが、後に他国で貧困や差別に苦しむ人々へ手を差し伸べ、新たな開かれた一歩を踏み出すことを決める―。

 以来、MCUの中でも「ブラックパンサー」シリーズは重要な役割を担ってきた。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)では、宇宙の存亡をかけた最後のとりでとしてワカンダが登場。そして、今やシュリを中心としたMCUで随一の技術力を誇るワカンダは、ウィンター・ソルジャーことバッキーの義手や、新たなキャプテン・アメリカとなったサムのスーツを手掛けるなど、ワカンダから恩恵を受けている主要キャラクターも少なくない。

 さらに、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、ワカンダの親衛隊ドーラ・ミラージュのアヨが「いける範囲すべてがドーラ・ミラージュの管轄よ」と語るなど、今やワカンダのみならず他の場所でもその力を発揮できるため、「ブラックパンサー」シリーズ以外でもその存在感を発揮する場面が今後も登場しそうだ。

 MCUでこれまで描かれてきた「インフィニティ・サーガ」と言われるフェーズ1~3は、世界中に興奮と感動を与える一大ムーブメントを築き上げた。そして本作は、『ワンダビジョン』から始まった、次なる大きな物語への一つの節目“フェーズ4”を締めくくる最後の作品となる。

 これまで各フェーズを締めくくってきた作品を振り返ってみると、アベンジャーズの結成と同時に宇宙からの脅威をまじまじと見せつけられた『アベンジャーズ』(2012)、その後のMCUの中で超重要となる“ピム粒子”が登場した『アントマン』(2015)、サノスという最恐最悪のヴィランとの激闘を乗り越え、一時代の終わりと新たな希望を描いた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)と、どれも次のフェーズだけにとどまらず、MCUの今後の物語へとつながる重要な要素をはらんだ作品ばかりなのだ。

 本作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』も、先日解禁された予告編に登場した新たな脅威「海の帝国」を率いる謎の王ネイモアや、天才発明家の少女リリ・ウィリアムズ(=アイアンハート)の登場、そして亡きチャドウィック・ボーズマンが演じたブラックパンサー/ティ・チャラの遺志を継ぐ新たなブラックパンサーの姿など、今後のMCUを楽しむ上でも注目必至の作品となっている。果たして、ティ・チャラの思いを受け継いでワカンダの危機に立ち向かうのは誰なのか? 国王のいない、ヒーローのいないワカンダで、彼らが戦い、見つけたものとは?

 映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、11月11日より公開。

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