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黒澤明×カズオ・イシグロ、不朽の名作『生きる』がイギリスを舞台に蘇る

映画

映画『生きる LIVING』メインビジュアル
映画『生きる LIVING』メインビジュアル(C)Number 9 Films Living Limited

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カズオ・イシグロ

 黒澤明監督の名作映画『生きる』(1952年)をノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本で英国を舞台にリメイクした『生きる LIVING』で主演を務めたビル・ナイが、米国時間12月12日発表された第80回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。また、本作の予告編と特報が解禁された。

【動画】『生きる LIVING』予告映像が解禁

 カズオ・イシグロは、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語る。そんな彼が脚本を手掛け、第二次世界大戦後の英国を舞台にした新しい『生きる』を誕生させた。監督は2011年に『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演している英国の名優ビル・ナイが主演を務める。

 「余命半年」ー。ビル・ナイ演じるウィリアムズは、仕事一筋で空虚で無意味な毎日を送る中、余命幾ばくもないことを宣告される。最期を知り、残された日々を大切に過ごしたい…そう願うようになる。誰かのために、その彼の小さな一歩が人々の心に火をともしていくー。

 「生きる」ことを問う本作。予告編には、残された日々を宣告されたことにより、それまでの自分の人生を振り返り、「生きることなく、人生を終えたくない」と静かに、しかし心の中は懸命に、熱く生きることを選んだウィリアムズの姿が描かれている。そして、黒澤明監督作『生きる』での名シーンをほうふつとさせる誰もいない公園での“ブランコ”シーンも。

 映画『生きる LIVING』は、2023年3月31日より公開。

『生きるLIVING』予告
『生きるLIVING』特報

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