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黒澤明×カズオ・イシグロ『生きる LIVING』、英国アカデミー映画賞で作品賞など4部門ノミネート

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映画『生きる LIVING』メインビジュアル
映画『生きる LIVING』メインビジュアル(C)Number 9 Films Living Limited

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 黒澤明監督の名作映画『生きる』(1952年)をノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本で英国を舞台にリメイクした『生きる LIVING』が、英国アカデミー映画賞(BAFTA)の作品賞、主演俳優賞(ビル・ナイ)、脚色賞(カズオ・イシグロ)、新人賞(エイミー・ルー・ウッド)の4部門にノミネートされた。英国時間2月19日に授賞式が開催され、受賞者が発表される。

【写真】英国アカデミー映画賞脚色賞にノミネートされたカズオ・イシグロ

 カズオ・イシグロは、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語る。そんな彼が脚本を手掛け、第二次世界大戦後の英国を舞台にした新しい『生きる』を誕生させた。監督は2011年に『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演している英国の名優ビル・ナイが主演を務める。

 本作でビル・ナイは、昨年12月に第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞主演賞を、第34回パームスプリングス国際映画祭ではインターナショナル・スター賞を受賞。先日発表されたSAG(全米映画俳優組合賞)の主演男優賞にもノミネートされている。

 1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。

 そんなある日、ウィリアムズは医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る。それから彼は、歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。それでも病魔は彼の身体を蝕んでいく。

 ロンドンに戻ったウイリアムズは、かつて彼の下で働いていたマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる―。

 サンダンス映画祭、ヴェネチア国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、トロント国際映画祭、東京国際映画祭といった世界各地の映画祭、そして昨年より公開された様々な国で称賛の声が上がっている本作。英国アカデミー映画賞と同様に、1月23日に発表される第95回米アカデミー賞主要部門のノミネートでも名を連ねるか注目だ。

 映画『生きる LIVING』は、3月31日より全国公開。

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