恐るべき依存状態に戦慄! <ベルギーの闇三部作>映画『依存魔』本編映像解禁
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『変態村』『地獄愛』に続く<ベルギーの闇3部作>第3弾となる衝撃作『依存魔』より、本編映像が解禁された。
【動画】鶏を捕まえたあとパニックに陥る少女 『依存魔』不穏な本編映像
豚の咆哮とともに人間の異常な愛と狂気を寓話的に描いた『変態村』(2004)、実在した連続殺人鬼カップルをモデルに強烈な愛の形を描いた『地獄愛』(2014)で世界各地の映画祭を騒然とさせ、ヨーロッパ映画史にその名が刻まれることとなったファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督。
本作は、常にグロテスクで異常な愛の形を描いてきたヴェルツ監督による<ベルギーの闇3部作>の最終章。これまでの作風から一転、孤独な10代の少年少女の絶対的な愛を、美しい自然の風景とともに瑞々しく描く物語だ。
主人公ポールを演じるのは、『ジュリアン』(2017)で離婚した父と母の間で揺れ動く息子ジュリアン役を演じて注目されたトーマス・ジオリア。少女グロリア役には、ミヒャエル・ハネケ監督の『ハッピーエンド』(2017)でイザベル・ユペールらと共演し、ひときわ存在感が輝いていたファンティーヌ・アルドゥアン。
解禁された本編映像は、“闇の逃避行中”にお腹を空かせたポールとグロリアが、鶏を捕まえたあとで見せるやりとりだ。突然、不安そうな表情を浮かべたグロリアは、横で寝ているポールを起こし、鶏の足輪に刻印されている番号について語り始める。
グロリアは、番号をアルファベットに変換すると、おじの名前になるといい、この鶏はおじが送り込んだもので、自分たちは盗聴されていると主張する。当然、ポールは状況を飲み込めない。やがてグロリアはパニックに陥り、「鶏を殺して」と泣き叫ぶまでになる。2人の行く末が心配になる不穏な本編映像となっている。
なお、今回の上映に併せて過去のシリーズ作『変態村』『地獄愛』が、シネマート新宿にて上映されることも決定している。
映画『依存魔』は2023年1月27日より全国順次公開。