英チャールズ国王の戴冠式で使用される王冠について分かっていること
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いよいよ来月6日(現地時間)に迫った英王室チャールズ国王の戴冠式。歴史的な式典で使用される王冠について、詳しいことが分かった。
【写真】宝石の数々が輝く 戴冠式でチャールズ国王とカミラ王妃が身に着ける王冠
Peopleによると、戴冠式でチャールズ国王が戴く冠は、聖エドワードの王冠と呼ばれるもので、1661年にチャールズ2世のために作られ、元を正せば11世紀のエドワード懺悔王に由来するものだそう。ベルベットの帽子にアーミン毛皮の帯が付き、ゴールドのフレームで縁取られ、ルビーやアメジスト、サファイア、ガーネット、トパーズ、トルマリンなどの宝石があしらわれている。戴冠式に向け、チャールズ国王のサイズに合わせてサイズを調整したそうだ。
そして聖エドワードの王冠を戴いたのち、国王はより身近な王冠、大英帝国王冠にチェンジするそうだ。大英帝国王冠は、1838年にヴィクトリア女王の戴冠式のために製作されたもので、エリザベス女王も戴冠式でこの冠を使用。女王は在位中、毎年イギリス議会の開会式に出席する際に身に着けていた。昨年9月に執り行われた葬儀では、女王の棺の上に置かれた。
この王冠には、317.4カラットの大きさを誇る巨大なダイヤモンド、「セカンド・スター・オブ・アフリカ」と呼ばれるカリナンIIが王冠前部に鎮座する。その上には、黒太子のルビーと呼ばれる140カラットの巨大なスピネルがあしらわれ、ほかにもダイヤモンドやパール、サファイア、エメラルド、ルビーなど宝石の数々が輝く。
一方、カミラ妃が戴く冠は、1911年に執り行われたジョージ5世の戴冠式で、メアリー王妃が身に着けたもので、2200粒のダイヤモンドがあしらわれたものだそう。この度デザインを一新し、8つあるアーチのうち4つを取り外して現代的なシェイプに変更。また昨年亡くなったエリザベス女王を偲び、女王が所有していた大粒のダイヤモンド、カリナンIIIとIV、そしてVをあしらうと報じられている。
チャールズ国王の戴冠式は、現地時間5月6日、英ロンドンのウェストミンスター寺院にて、カンタベリー大主教によって執り行われる。国王はこの式典で大主教から冠を戴き、正式に国王に即位する。