乃木坂46・齋藤飛鳥、卒業で涙 自身への思いを「後輩のみんなに渡していってほしい」
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ステージは暗転し、齋藤のサイリウムカラーである水色と白の光に染まった客席では「アンコール」の声援が繰り返し響いた。VTRが明けると、メインステージに白を基調としたドレス姿の齋藤が1人で登場。スポットライトを浴びながら、卒業への思いを明かした。
これまでの活動で「たぶんライブとか、乃木坂の活動を心から余裕を持って楽しめたのは、ちょっと遅かったんじゃないかなと思います」と振り返った齋藤は、過去を回想。グループでは「いろんなキャラクターとか迷走したし、メンバーやスタッフさんに頼ったり甘えたりするやり方」が分からない時期もありつつ、「今こうやっておだやかに楽しくいつづけているのは、きっと、乃木坂のみんなだったり、そこに関わるみなさんが周りをすごく大事にしているから」と思いを語った。
好きな言葉が「恩送り」であることにもふれ、メンバーやスタッフに「恩を返すだけではなくて、どんどんどんどん送っていく。そうやって連鎖していくのってすごいすてきなことだなと思うし、それって私たちも歌で歌ってるなって思って、その言葉を今はすごく大切」にしていると明かした。
活動を見守ってきたファンに対しては「今日が終わったらみなさんとお別れするし、きっと(自分は)過去の人になる」と吐露。自分への思いを「後輩のみんなに、渡していってほしい」と願い、「乃木坂で一緒に過ごした1期生のみんなはやっぱり同期として、すごく心が通ったなと思った瞬間があったり。でも今はやっぱり、乃木坂を守ってくれている後輩の子たちが、すごく大切です」と訴えた。
自身の卒業で「穏やかな日常とか、優しい気持ちを後輩のみんなに味わってほしいなって思っています」と話した齋藤が涙を浮かべ言葉を詰まらせると、客席からは「飛鳥〜!」「頑張れ〜!」の歓声が上がり、最後は「もう1期生がいない乃木坂46に、明日からなりますが、これからの乃木坂46をどうかよろしくお願いします」と伝えスピーチを締めくくった。
パフォーマンスとなり、メンバーやファン、スタッフはもちろん「誰よりも支えてくれたお母さんのことも思い浮かべながら、歌おうかなと思います」と語った齋藤は、思いを噛みしめるように自身のソロ曲「硬い殻のように抱きしめたい」を披露。ステージへ戻ってきた後輩たちと共にフロートで客席へ近づき「僕だけの光」「ロマンスのスタート」で会場を盛り上げ、「おいでシャンプー」の間奏で齋藤が「みんな、ありがとう!」と叫んだ。