10月に成人を迎えるデンマーク王室クリスチャン王子、王族手当を辞退
今年10月に、同国で成人となる18歳の誕生日を迎えるデンマーク王室のクリスチャン王子。王族として政府から支払われる年間手当を辞退したことがわかった。
【写真】フレデリック皇太子一家&ヨアキム王子一家、マルグレーテ女王の誕生日イベントに参加
クリスチャン王子は、フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の長男で、父に次いで将来国王になることが約束されている。現在は高校生で、コペンハーゲン郊外シャーロテンルンにあるOrdrup Gymnasium校に通っている。
現地時間6月26日、デンマーク王室がインスタグラムを通じて声明を発表し、10月に成人する王子が、法で認められている政府からの手当を辞退することを明らかにした。代わりに王子は学業に専念し、21歳を迎えたとき、またはそれ以前に王位交代が行われたときに、再びこの件について検討するとした。
王子はこれまで、チャリティーマラソン「ロイヤル・ラン」やマルグレーテ女王の誕生日祝いなどの王室行事に家族と共に参加しているが、王族としてフルタイムで公務には参加していない。今回の決断で、王子は今後も公務より学業を優先することになる。
デンマーク王室では昨今スリム化を図っており、昨年10月、次男ヨアキム王子の子どもたちで、クリスチャン王子のいとこにあたるニコライ王子とフェリックス王子、ヘンリック王子、アテナ王女から、王子・王女の称号と、「殿下(His/Her Highness)」という敬称をはく奪すると発表した。
またヨーロッパの王室を見てみると、2021年にオランダのカタリナ=アマリア王女(当時17歳)も、18歳から受け取れる年間2億円の王室手当の受け取りを辞退すると発表。フルタイムで公務に参加するようになるまで、受け取らないとしていた。