ヘンリー王子、The Sunへの訴えが裁判所に認められる 本格審理へ
イギリスのタブロイド紙The Sunに対し、違法に個人情報を入手したとして訴えを起こしていたヘンリー王子。訴えが認められ、本格的に審理が行われることがわかった。
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今年6月に、イギリスの大手タブロイド紙Daily Mirrorなどを運営するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)との裁判で、現代王族として史上初めて証言台に立ったヘンリー王子。2019年に、同様の裁判をThe Sunなどを出版するニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)に対しても起こしていたが、現地時間7月27日、ロンドンの裁判所が王子の主張を一部認め、本格審理に持ち込まれることになった。
Varietyによると、今年4月に審問が開かれ、NGN側は王子の主張が1990年代後半から2000年代初期にあった出来事に関するものである事から、時効だと主張。しかし今回裁判所は、ハッキングに関する訴えのみが時効に当たるとし、他の主張は審理に値すると認めたそうだ。
王子はこのところ、イギリスで相次いで裁判を起こしている。MGNとNGNに加え、「デイリー・メール」紙を出版するアソシエイテッド・ニュースペーパーズに対しても同様の裁判を起こしているほか、王室離脱後警察による警護対象から外れた事を受け、私費による警察警護を求めて申し立てを行っていた。こちらは5月に裁判所が王子の主張を退けている。