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主演・杉咲花×監督・成島出がタッグ! 本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』が映画化&24年3月公開

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映画『52ヘルツのくじらたち』主演・杉咲花、原作の町田そのこ著「52ヘルツのくじらたち」(中央公論新社)書影
映画『52ヘルツのくじらたち』主演・杉咲花、原作の町田そのこ著「52ヘルツのくじらたち」(中央公論新社)書影(C)町田そのこ/中公文庫

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 主演・杉咲花×監督・成島出のタッグにより、2021年本屋大賞を受賞した「52ヘルツのクジラたち」が映画化されることが決定した。2024年3月に劇場公開される。

【写真】原作者・町田そのこがコメント! 「自分の頭の中で描いていた世界、ひとびとが、くっきり浮き出てくる気配をひしひしと感じて、震えました」

 町田そのこによる原作小説(中央公論新社)は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに75万部を売り上げるベストセラー小説。タイトルにある「52ヘルツのクジラ」とは、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で1頭だけのクジラのこと。たくさんの仲間がいるはずなのに、何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。

 杉咲花が演じるのは、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・三島貴瑚(みしま・きこ)。ある痛みを抱えて海辺の街に越してきた貴瑚は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれる、声を発することのできない少年と出会う。メガホンを取るのは、『八日目の蝉』『銀河鉄道の父』の名匠・成島出。

 杉咲は、「この物語は、皆が自分の隣や心の中にいる誰もに、拍手を贈れる日々への祈りだと思います。その志に少しでも加わりたくて、貴瑚という役を演じることになりました」とコメント。初の成島監督作への参加に「信頼する成島組の皆さまと、力を尽くしていきたいです」と意気込む。

 原作者の町田は、映画化自体を未知の世界としながらも、脚本を読み「自分の頭の中で描いていた世界、ひとびとが、くっきり浮き出てくる気配をひしひしと感じて、震えました」とコメント。さらに「これから、成島出監督や杉咲花さんをはじめとした俳優の方々、素晴らしいスタッフの方々の手によってますますその輪郭を濃くし、色鮮やかになってゆくのだろうと思うと、楽しみでなりません」と、この布陣での映画化への期待と喜びの声を寄せている。

 成島監督も「『誰にも届かない声などない』町田そのこさんのこの熱い想いにどうしたら映画はこたえられるのか。繊細で、力強く、残酷で、あたたかい本作に、大いなる覚悟で臨んでいます」と映画化への想いを語る。「この難しい作品に、撮影前から並々ならぬ思い入れで準備をすすめてくれた杉咲さんたちと、共に挑めることを心強く思います」と杉咲との初タッグに期待を寄せた。

 映画『52ヘルツのクジラたち』は、2024年3月劇場公開。

 杉咲花、成島出監督、原作者・町田そのこのコメント全文は以下の通り。

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