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宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョー共演『月』、観る者に迫る衝撃の予告解禁

映画

映画『月』場面写真
映画『月』場面写真(C)2023『月』製作委員会

関連 :

宮沢りえ

オダギリジョー

二階堂ふみ

磯村勇斗

 宮沢りえが主演する映画『月』より、衝撃の予告編映像が到着した。

【動画】“この映画の刃はあなたに向けられている。”―映画『月』本予告

 原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による同名小説。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、〈語られたくない事実〉の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。

 この問題作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』などの映画監督、石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成し、渾身(こんしん)のパワーと生々しい血肉の通った破格の表現としてスクリーンにたたきつける。なお、本作は10月4〜13日開催予定の第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok部門)の出品も決定した。

 解禁された予告編は、重度障害者施設の日常から始まり、新たな命を宿した主人公・洋子(宮沢りえ)と、「二人で頑張ろう!」と胸を張る夫の昌平(オダギリジョー)の姿が映し出される。そして新生活に向けて歩み出すところから一変し、「知ってる? 施設は森の中にあるの。隠されているのよ。本当は誰も現実を見たくないからでしょ」という陽子(二階堂ふみ)の言葉から、不穏な空気が漂い始める。

 そこから洋子が見た障害者施設の現実は、暴力と虐待。次第に疲弊していく洋子に声をかけたのはさとくん(磯村勇斗)だった…。「変えたほうがよくないですか?」と真っ直ぐに洋子を見つめ、衝撃的な行動に出るさとくんと、取り乱しながらも「私はあなたを絶対に認めない」と人を傷つけることに対して否定する洋子。両者の「いのち」をめぐる戦いが展開していく。

 目を背けたくなるが目が離せない衝撃の描写から、最後に語られる「生きててよかった」という一言。果たして洋子は、この現実から希望を見出していくのか…。

 映画『月』は、10月13日より全国公開。

映画『月』本予告

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