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<第47回日本アカデミー賞>磯村勇斗、最優秀助演男優賞を初受賞「しっかり地に足をつけてスクリーンのなかで生きていきたい」

映画

磯村勇斗、第47回日本アカデミー賞授賞式にて
磯村勇斗、第47回日本アカデミー賞授賞式にて(C)日本アカデミー賞協会

 「第47回日本アカデミー賞授賞式」が7日、都内で開催され、『月』の磯村勇斗が、最優秀助演男優賞を初受賞。磯村は「まだ世の中不安定なことがたくさんありますが、しっかり地に足をつけてスクリーンのなかで生きていきたい」とさらなる飛躍を誓っていた。

【写真】授賞式で笑顔を見せる磯村勇斗

 『月』は実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした、辺見庸の同名小説を映画化。山奥の障がい者施設で働く元作家の女性が、入所者と関わっていく中で、職員が暴力を振るっているという現実に直面する。監督は『茜色に焼かれる』の石井裕也。企画・プロデュースは『新聞記者』の河村光庸。磯村は、障がい者施設で働く絵の好きな青年さとくんを演じた。

 磯村は受賞の瞬間「ちょっとびっくりしました」と目を丸くすると「本当にこの華やかな映画祭でこのような賞をいただけたこと、大変嬉しく思います」と笑顔を見せる。

 凄惨な事件をモチーフにした作品。磯村が演じたさとくんは、その事件を起こしてしまう青年という、非常にセンシティブな役柄だったが、「この映画は本当に参加するにあたっても、作るにあたっても、公開するにあたってもたくさんの壁があって、本当に映画1本をお客さんの前に届けるのがどれだけ大変なのかということを、すごく痛感した作品でした」と思いを述べる。

 さらに磯村は「僕は、今は亡きスターサンズの河村光庸プロデューサーにお声を掛けていただき、石井裕也監督、スタッフキャストの皆さんと共に難しい作品に挑戦し、覚悟を持って臨みました」と語ると「今回いただいた賞は自分が、というよりはチームの皆さんと一緒に作り上げた作品だと思います。まだ世の中不安定なことがたくさんありますが、しっかり地に足をつけて、またスクリーンのなかで生きていきたいと思っています」と映画への思いを語っていた。

■優秀助演男優賞(★は最優秀賞受賞者)
★磯村勇斗『月』
伊藤健太郎『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
大泉洋『こんにちは、母さん』
加瀬亮『首』
菅田将暉『銀河鉄道の父』

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