アンジェラ・アキ、10年ぶりに日本再始動! ミュージカル『この世界の片隅に』の音楽を担当
アンジェラ・アキがミュージカル『この世界の片隅に』への音楽制作参加と同時に日本での活動再開を発表した。2024年2月7日に本ミュージカル楽曲より、「この世界のあちこちに」を配信リリースする。
【写真】日本での活動再開を発表したアンジェラ・アキ、来年2月に「この世界のあちこちに」配信リリース
2005年シングル「HOME」でメジャー・デビューし、翌年12月にはビートルズの初来日公演以降、日本武道館にて史上初となるピアノ弾き語り単独ライブを大成功させるなど、デビュー当時から話題の絶えないシンガー・ソングライター、アンジェラ・アキ。2008年にはシングル「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」NHKみんなのうた(2008年8‐9月のうた)~第75回(平成20年度)NHK全国学校音楽コンクール“中学校の部”課題曲~がプラチナディスクを獲得。リリースから15年が経った現在も国民的合唱・卒業ソングとして日本全国で歌い継がれ続けている。
そして2013年、日本での活動停止を発表。以前からの目標であったミュージカル音楽家になるべく、2014年渡米、作曲を一から学び直した。2016年、ウォルト・ディズニーの短編ミュージカル作品に作詞家として参加、ミュージカル音楽作家としての一歩を踏み出し、ブロードウェイ作品のプロジェクトにも関わり始めた。また作詞・作曲家として日本のアーティスト達にも楽曲提供を開始するなど、精力的に活動を行ってきた。そして、2014年に日本での活動を休止から約10年、日本での活動を再開する。
「この世界のあちこちに」は、2024年5月から日本全国で上演される東宝ミュージカル『この世界の片隅に』のために書き下ろした楽曲。配信リリースされる同曲は、ミュージカル本公演用に制作した楽曲をリアレンジし、自ら歌唱したもの。“ミュージカル音楽作家”として作った楽曲を、“シンガー・ソングライター”アンジェラ・アキが歌う作品となる。
日本でのリリースは2014年3月にリリースしたベスト盤『TAPESTRY OF SONGS‐THE BEST OF ANGELA AKI‐』以来、新曲としては2013年7月リリースのシングル「夢の終わり 愛の始まり」以来約10年ぶりとなる。
10年ぶりの日本での再始動に関してアンジェラ・アキは「この度、『この世界の片隅で』ミュージカルに音楽担当として参加させて頂く事になりました。ミュージカルの音楽作家になりたくて、10年前にアメリカの音楽大学に入学し、作曲を学び直しました。その学びの体験を経て、この素晴らしい作品に巡り会えた事を心から光栄に思っています。そして、この作品の発表をもって日本での活動を再開させて頂きます」とコメント。
「シンガー・ソングライターとして曲を書くことと、ミュージカル音楽作家として曲を書くこと。その1番大きな違いは、視点です。シンガー・ソングライターとして曲を作るときは私の個人的な視点で書きますが、ミュージカルの場合はキャラクターの視点。そのキャラクターがどの場面で何を感じているのか、その視点になって、言葉ではなくまず音で考えてみる。そのときにどんな音が鳴っているのが正しいのかを探していく。難しいことではあったけれど、ものすごくやりがいを感じている自分がいました」と明かす。
「ミュージカルは総合芸術。関わる全員が答えを探し、何度も書き直したりしながら一緒に作品を作り上げる。この喜び、この経験は、1回やって“楽しかったな”で終われるようなものではありません。私は日本語にこだわりながら、ミュージカル音楽を一生作り続けていきたい。そう思っています」と語っている。
アンジェラ・アキはシンガー・ソングライターにミュージカル音楽作家としての新たなスキルをプラスし、今回10年ぶりに日本での活動を再開する。この再始動を期に、オフィシャルインスタグラム、エックスなどSNSもローンチ。オフィシャルホームページやYouTubeもリニューアル。10年間のアメリカの生活の中でさまざまな角度で音楽に向かい合い、パワーアップしてきたアンジェラ・アキの今後の活動に期待が高まる。
アンジェラ・アキのデジタルシングル「この世界のあちこちに」(ミュージカル『この世界の片隅に』より)は、2024年2月7日配信。ミュージカル『この世界の片隅に』は日生劇場にて2024年5月上演、6月より全国ツアー公演開催。