『呪術廻戦』釘崎にも容赦ない結末 “悪くなかった”の真意が「かっこよすぎ」「呪いを遺さなかった」
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テレビアニメ『呪術廻戦』(MBS・TBS系)第43話(「渋谷事変」第19話)が11月30日に放送されると、真人と交戦した釘崎野薔薇の回想やセリフが話題を呼び、「野薔薇ちゃん」がトレンド1位を獲得。SNSでは「最後の台詞は釘崎らしくてしっくりきた」「瀬戸麻沙美さんの演技も相まって…最高だけど、悲しい…」「人生を『悪くなかった』って言い切れる野薔薇ちゃんがかっこよすぎた(泣)」など多くの投稿が寄せられている。※記事内にネタバレを含みます。あらかじめご了承の上お読みください。
【写真】“共鳴り”で真人を追い詰める釘崎野薔薇、迫力満点の表情
■ヒロインでも容赦なし!? メタ法則が通用しない呪術廻戦
魂を打ち抜く術式“共鳴り”によって、虎杖悠仁に次いで真人の天敵となり得る呪術師であることが明らかになった釘崎。真人の分身体を相手に優勢に戦いを進めるが、地下に誘い込まれた先で待ち構えていた本体に顔面の左半分を触れられてしまう。
触れた相手の肉体と魂の形を変形させることで致命傷を与える術式“無為転変”によって釘崎の顔面が爆ぜると、SNSでは「こんな残酷な結末…野薔薇ちゃん生きててくれと願いたい」「メタ的に考えれば主人公の次にガチ退場とは縁がないパブリックイメージがあるポジだけにここでガチ退場っぽいのは衝撃だな…」など、驚きや悲しみの投稿が相次いだ。
漫画・アニメでは「このキャラは死なない」「このキャラは死んでほしくない」というファンの心理を汲み取るように特定の登場人物が“死なない”または“実は死んでいなかった”展開になりがちだが、本作ではそういった法則が通用しない。釘崎の生死はまだ明らかになっていないが、第2期では七海建人の死が記憶に新しく、ほかに天内理子、伏黒甚爾、メカ丸、漏瑚など人気キャラクターが次々と退場している。
■OPに繋がる“椅子”の回想 “人生の席”に座っていたのは…
「渋谷事変」のオープニング映像は今後の展開を暗喩しているのではないかと思われるシーンが存在する。呪術高専のキャラ静止画シーンで七海と釘崎だけ動いているのは死の暗喩ではないかとファンの間で取り沙汰されており、“空席の椅子に囲まれながら左目を押さえる釘崎”に不幸が訪れるのではないかと不安視されていた。
その不安が的中するように、今回の放送では真人の手にかかった釘崎の回想で、ふみ(CV:葵あずさ)、沙織(CV:末柄里恵)と共に過ごした幼少期と“空白の椅子”が描かれた。なお、第24話では釘崎が“人生の席”に座っていない人間に「私の心をどうこうされたくない」と打ち明けながら、聞き手の虎杖に対して「アンタみたいに自分で椅子持ってきて座ってる奴もいるけどね」と話すシーンがあり、オープニングと共に伏線を回収する形になっている。
回想では虎杖ら呪術高専の面々が椅子に座っており、「虎杖、伏黒、五条先生の3人でソファに座ってたり、2年の先輩ズで座ってたりとみんながまとまって座ってるのが本当にいい」「おっきいソファに五条先生と恵とぎゅうぎゅうに座らせてたの最高に可愛いし、野薔薇ちゃんの中の悠仁はそのソファーの真ん中で屈託なく笑ってる子だったんだな」と胸を打たれた視聴者は多い。
その後、ふみに再開の約束を守れず謝罪した釘崎が消えると、「野薔薇ちゃんの椅子演出が、OPのシーンへと一気に繋がってくの芸術点がマジで高過ぎなんだよな」「ふみちゃんの席もあって幼い姿になるのがまたね だからこそ余計につらさが増して涙が止まらんかった…」「スピンオフ等で野薔薇ちゃん、ふみちゃん、沙織ちゃんの3人が再会を果たした世界線マジで来い」といった声が多数投稿されている。
■「死ぬほどかっこいい」力強い“悪くなかった”に込められた思い
自身の運命を悟った釘崎は倒れる直前、虎杖に「皆に伝えて 『悪くなかった』!!」と伝える。その表情と声は晴れやかで力強く、「16年の自分の人生清濁全部踏まえて『悪くなかった!』って言えるの、本当に死ぬほどかっこいい」「野薔薇ちゃんはふみちゃんや沙織ちゃんと別れる時は涙を流すのに、多分自分が死ぬんだろうなって時に、あの表情とセリフと声なのが、マジで強すぎる」「六本木の廃墟で死を覚悟した時は『最期に沙織ちゃんに会いたかったな』だったけど、今は『悪くなかった』に変わってるの本当に泣けてくる」と大きな反響を呼んでいる。
さらに、「『虎杖、皆に伝えて』には『虎杖、オマエはちゃんと生きてみんなと合流しろよ』っていう意味も含まれてるのかなと感じているので、その『生きろ』っていう重い呪いを悠仁にかけないところがすごい野薔薇ちゃんらしくて」「最期の言葉で呪いを遺さなかったのは優しさと、なにより伝える相手が悠仁だったから『悪くなかった』んだろうな」など、釘崎の真意を想察する感想も少なくない。