真田広之ら『SHOGUN 将軍』チームがLAで記者会見! 海外メディアから拍手喝采
2024年2月27日から、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で独占配信される、真田広之主演のハリウッド制作戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』のスクリーニング記者会見が米ロサンゼルスで現地時間5日に行われ、真田らが登壇した。
【写真】『SHOGUN 将軍』クリーニング記者会見の様子
本作は、1980年にアメリカで実写ドラマ化され、驚異的な視聴率をたたき出したジェイムズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN』を連続ドラマ化した戦国スペクタクルドラマ。物語の舞台は1600年代、“天下分け目の戦い”前夜の日本。戦国最強の武将・吉井虎長に敵の包囲網が迫るなか、彼の窮地を救う秘密を持ったイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(後の按針)が虎長の領地へ漂着。虎長は、英語を話しキリスト教を信仰するまり子に按針の通訳を命じ、二人の間には絆が生まれ始める。虎永はブラックソーンを身近に置き、その存在はやがて虎永の勢力に大きな影響をあたえることに。果たして虎永は、按針と共にこの乱世を制することができるのか…? というストーリーだ。
そして今回、本作を初めて現地メディアにお披露目する『SHOGUN 将軍』スクリーニング記者会見が開催され、アメリカ国内とインターナショナルのジャーナリスト約50人が招かれた会場で1話と2話が初上映。記者会見には、プロデューサー・主演を務める真田の他、共同クリエイター/ショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサー/脚本家であるジャスティン・マークス&レイチェル・コンドウのコンビ、エグゼクティブ・プロデューサーのミカエラ・クラヴェル、日本人プロデューサーの宮川恵理子が出席し、上映後は「あそこまで拍手が起こるとは期待してなかったので、嬉しかった」と真田も驚くほど、メディアは拍手喝采で大絶賛となった。
真田がハリウッドで描くのは、窮地に立たされた戦国一の武将<虎永>の物語。数々のハリウッド大作に出演してきた真田だがその中で「いつも孤軍奮闘して何とか日本人がおかしくないものにしようという戦いはずっと続いていました」と内なる想いを吐露。「どのプロジェクトでもできるだけ直そうとしたり、コンサルティング的なことはずっとしていたのですが、やはりイチ俳優としてできることの限界をずっと感じていました」と実はハリウッド界で挑戦する中で葛藤を抱いていたことを明かす。本作については「僕にとって奇跡のようなプロジェクトでしたし、プロデューサーとして初めての経験でした。日本人として、僕は日本の文化を正しく世界に紹介したかったんです。それはいつも僕の夢でした」と、葛藤があったからこそ晴れてプロデューサーとしてこの作品を作ることができた喜びを語る。
また、プロデューサーを務める真田は、出番のありなしに関わらず朝早くに出向かい、美術小道具チェックをしたあと役者を迎え入れてリハーサルを確認してから、自身の扮装に入るという徹底ぶり。日本人の立ち振る舞いや話し方、シチュエーションなど、クリエイターのジャスティンと常に話し合いながら、プロデューサーとして隅から隅までこだわり抜いて作品を完成させたという。「ある意味での集大成でありはじめの一歩、というのがすごくあります。これを土台に、またどこまで行けるのかなという。大きな布石というか、何度か人生の中であったそういう感覚が、今また感じています」と熱い想いを覗かせる本作には、すでに“海外のスタジオが作る時代劇としては最高峰の作品になるにちがいない”との声も多く、彼がこだわり抜いた日本、そしてハリウッドの圧倒的スケールで描かれる本作は、真田の“集大成”として全く新しい光景を魅せてくれるに違いない。
本作には他にも、危険な野心を持つ虎永の側近・樫木藪重役に浅野忠信、ブラックソーンの船が発見された漁村で藪重に仕える若き武将樫木央海役に金井浩人、虎永の最大のライバルである武将・石堂和成役に平岳大、夫と子供を失った悲しみの中で新たな目的を見つけなければならない未亡人・宇佐見 藤役に穂志もえかなど、この作品でしか成しえない豪華な顔ぶれが勢ぞろい。また虎永の信頼する将軍で親友の戸田広松役を西岡徳馬、鞠子の嫉妬深い夫、戸田広勝(文太郎)役を阿部進之介、虎永の息子で、自分の力を証明したいと強く願う生意気な吉井長門役を倉悠貴、全国にその名を轟かせる遊女菊役の向里祐香、そして虎永の権力に終止符を打つためなら手段を選ばない、世継ぎの母として尊敬される落葉の方役を二階堂ふみが演じ、二度とない豪華キャストの共演が実現。さらに、衣装担当には黒澤明の長女で、NHK大河ドラマ『西郷どん』や『青天を衝け』、北野武監督・脚本の『首』など名だたる作品の衣装デザインを務めた黒澤和子、美術には日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した『それでもボクはやってない』や岡田准一主演『天地明察』を担当した部谷京子など、確かな実力を持つ制作陣も参加し、日本人のキャスト&制作陣がハリウッドと共に描く本作は見逃せない。
真田は「日本の時代劇専門のクルーも日本の俳優も力を合わせて現場で粘った作品なので、ぜひ期待していただきたいですし、何より素晴らしい原作と脚本の中で、日本人の精神性やサムライスピリッツを貫けたような気がしています。『SHOGUN 将軍』2024年バージョンの世界にどっぷりと浸っていただいて、楽しんでいただければと思います」と作品をアピールした。
『SHOGUN 将軍』は2024年2月27日から「ディズニープラス」で独占配信開始。