『さよならマエストロ』“犬猿関係!?”宮沢氷魚×佐藤緋美、演奏シーンの苦労を語る
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西島秀俊が主演を務め、芦田愛菜と共演する日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系/毎週日曜21時)。1月28日放送の第3話では、晴見フィルハーモニーに所属するトランペット奏者・森大輝(宮沢氷魚)と、チェロ奏者・羽野蓮(佐藤緋美)の関係がネットを沸かせた。今回、宮沢と佐藤に話を聞くと、撮影エピソードや楽器演奏の苦労、そして本作に込める思いを語ってくれた。
【写真】俊平(西島秀俊)の“ちょっとした実験”に巻き込まれる大輝(宮沢氷魚)と蓮(佐藤緋美)
本作は、主人公が家族とオーケストラの仲間たちを、音楽を通して再生させていくヒューマンドラマ。
晴見フィルでのコンサート開催に向け動き出した俊平(西島)らオーケストラメンバーだが、市の圧力もあり、ホールが使えなくなり、フィル内に不穏な空気が流れる。そんな中、CDデビューも果たしているプロレベルの蓮(佐藤)は練習中、メンバーの些細な演奏ミスに苛立ちをおぼえる。トランペットを担当する大輝(宮沢)の演奏が特に気になるようで、他のメンバーがいる前でもお構いなしに音程がおかしいと指摘。さらに大輝に何度も間違った箇所を演奏させると、蓮は「ふざけてます?」とポツリ。
後日に行われた練習でも、蓮は大輝の演奏が上達していないことを他のメンバーの前で責め立てる。そして蓮が「僕、もう帰ります」と立ち上がろうとすると、大輝は「俺が帰ります」と立ち上がり出て行こうとする。そして大輝は扉の前で立ち止まり振り返ると、蓮に向かって「ヘタクソでごめんね!」と叫んで外へ出て行く。
険悪な関係となった2人に、俊平(西島)は多くの人でにぎわう朝市の会場での演奏で「ちょっとした実験」を提案し…。
本作の出演オファーに「日曜劇場のレギュラー出演は初めてで、今までいち視聴者として見ていたのですが、いつかレギュラーで出てみたいという思いがあったので、念願が叶って嬉しかったです」(宮沢)、「普段から音楽活動をしているので、自分自身にしかできないことがあるのではないかとワクワクしていました」(佐藤)と語る2人。
演じる大輝について宮沢は「市役所の観光課で働いているすごくポジティブな青年です。普段の僕はそこまでスーパーポジティブというわけではないのですが、周りから僕といると笑顔になれると言われることが多々あり、そのあたりは大輝に近い部分もあるのかなと思っております」と明かし、「大輝の行動や言葉を通して、別のキャラクターの物語も進めているため、大事な役割だと思っています」と話す。
一方の佐藤は「晴海フィルに途中で合流する天才チェリストです。台本を読んでみて、『もっと上手くならないと!』というようにオケメンバーにやる気のスイッチを入れるような役柄」と自身が演じる蓮を分析。「蓮は普段の僕とは真逆のタイプ」とのことで、「僕は厳しいことを言うときもありますが、蓮のようにぶっきらぼうには言わないですし、フレンドリーなタイプなので、そこは違うかなと思っています」ときっぱり。「ですが、なるべく自分に近いところも見つけていきつつ、僕が演じることで魅力を引き出せていけたらいいなと思っています」と愛情を持って役と向き合っている。
オーケストラメンバーということで、2人とも演奏シーンには苦労もあるよう。「僕はトランペットを担当しております。トロンボーンを学生の頃に吹いていたので、金管楽器ということに関しては経験はあるのですが、全く別物です」と語る宮沢。「経験ある方はご存知かと思いますが、トロンボーンは口にくわえる鉄の部分が大きいんです。唇全体が覆われる感じで、そこに空気を通して振動を与えることによって音が鳴るのですが、大きいから空気が漏れることがないんです。それに対して、トランペットのマウスピースってなんでこんなに小さいのってぐらい小さくて(笑)」と振り返り、「クランクインする2ヶ月半前ぐらいから先生の方と一緒に練習をして、なんとかクランクインに間に合ったというかんじでした」とも。
佐藤は「最初はチェロを弾くことにワクワクしていたのですが、チューニングがベースとは違っていたり、弾くときの指がとても難しかったりと、チェロの練習は大変でした。チェロの先生にも、『チェロは誤魔化せないから』と言われました」と笑う。「なので最初から真剣に取り組んでいましたし、普段音楽活動をしていることもあって、しっかり弾かないと…という気持ちもありました。ですが現在は、弾くことだけでなく、演奏するときの姿勢や息づかいもきちんとしようという考えに変化していっています」と語る。
「このドラマはいろいろな形の愛情に対して考えさせられる作品だと思います。家族の愛情であったり、友達同士の愛情であったり。あとは自分のことをどれだけ大事にし、自分を愛することができるかという。いろいろな形の愛について考えるきっかけを与えてくれる作品だと思いますので、皆様にも是非そういった部分を感じていただければと思います」(宮沢)、「皆でオーケストラのシーンの撮影をするとテンションが上がるので、その雰囲気が視聴者の皆さまにも伝わればいいなと思っています」(佐藤)と語る2人。4日に放送される第4話以降、2人の関係がどのような変化を見せるのか、そして晴見フィルハーモニーの中でどのような存在感を見せてくれるのか、期待しながら追いかけたい。
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。
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