英チャールズ国王、がんを公表 治療に前向き
イギリスのチャールズ国王ががんと診断され、治療を始めたと王室が発表した。がんの種類など詳しい事は明らかになっていないが、前立腺がんではない。先日前立腺肥大の治療のため入院した際に見つかったという。
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現地時間2月5日に「標準的な治療」を開始したと王室が発表。「治療に対し全面的に前向きな姿勢で、公務に戻るのを楽しみにしている」とした。BBCによると、75歳の国王は滞在していたノーフォーク州のサンドリンガムハウスからロンドンに戻っており、外来治療を受けるようだ。がんの種類やステージ、予後など詳細は明かされていない。
これを受け、国王はこのあとしばらくの間、公のイベントへの参加を控えるが、書類仕事や謁見など、君主としての役割は果たす。スナク首相との定例の謁見は医師からの指示がない限り続けられるとみられる。
チャールズ国王は前立腺肥大の治療のため、1月26日からロンドンのプライベート病院に入院し、29日に退院。「国王は医療チームと彼の入院をサポートしてくださったみなさんに感謝します。また、この数日寄せられた温かいメッセージにもお礼を述べます」と発表していた。
英王室ではまた、キャサリン皇太子妃が腹部の手術を受け、同じ病院に13日間入院したのち、29日に退院し、自宅で療養を続けている。夫のウィリアム皇太子も、家族をサポートするため公務から離れていたが、今週後半から公務に戻ると発表された。
国王は2人の息子、ウィリアム皇太子とヘンリー王子にそれぞれ個人的に伝えたといい、米カリフォルニア州で暮らすヘンリー王子はこの後父と面会するため、イギリスに帰国するそうだ。