感動のドキュメンタリー『イーちゃんの白い杖 特別編』劇場公開決定「涙が止まらない」「勇気をもらえた」絶賛の声
私の父も中途障がい者です。私が小学4年生の時、ステージ4の口腔がんを患った父は手術の末、歯を失い、舌を切除し、言語障がいとなりました。話すことも、食べることも困難になった父は家にこもるようになり「死にたい」と連呼するように。障がい者になったら人生終わるのか、隠れるようにして生きなければならないのか。そうであるなら変えたい、生まれながらに障がいがあっても、人生半ばで障がい者になっても堂々と生きられる社会にしたい、と私は養護学校(現在の特別支援学校)の教員免許を取得したうえでマスコミに入りました。入退院を繰り返し、手術を乗り越える息吹君と父が重なったのも事実です。
仕事と看病に疲れ果てた時、イーちゃん家族の強さはお手本でした。どれだけ励まされたか。もらった元気・勇気を多くの方に届けたい――。そう願い取材を続けてきました。『イーちゃんの白い杖 特別編』はどこか笑えて、ちょっぴり泣けて、「あすから頑張ろう」と思える映画です。記者人生をかけた25年がここに詰まっています。