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齋藤飛鳥「挑戦が続く日々でした」 映画『マイホームヒーロー』キャスト&製作陣が語るその魅力とは?

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『映画 マイホームヒーロー』より
『映画 マイホームヒーロー』より(C)2024 映画「マイホームヒーロー」製作委員会

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佐々木蔵之介

木村多江

 佐々木蔵之介が主演する『映画 マイホームヒーロー』で、乃木坂46卒業後初の映画出演を果たした齋藤飛鳥。両親役の佐々木や木村多江からその演技と存在感を絶賛されるなど、本作で俳優としてさらなる飛躍を遂げた齋藤の魅力をキャスト、スタッフらが語った。

【写真】アクションシーンにも挑戦した齋藤飛鳥

 原作は、累計発行部数370万部突破の漫画『マイホームヒーロー』。これを実写化したドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけのだまし合いが繰り広げられた。本作は、ドラマの最終回から7年後を舞台に完結編が描かれるノンストップ・ファミリー・サスペンス。

 本作で齋藤飛鳥が演じる鳥栖零花は、平穏かつ幸せなごく普通の家族である鳥栖家の一人娘。父に対し一見冷たい態度をとることがありながらも、毎年凝ったプレゼントで誕生日を祝う家族想いな一面もあり、深い絆を感じさせる。ドラマでは半グレ犯罪組織の彼氏・麻取延人(内藤秀一郎)から暴力を受け、顔にできたあざを父・哲雄(佐々木蔵之介)に見られてしまう。

 娘からは理由を聞き出せなかったが、偶然にも延人との関係性を知り、さらなる危害が零花に加えられることに危機感を覚えた哲雄は“娘を守るため”、延人を殺害してしまう。哲雄は妻である歌仙(木村多江)と共に“家族を守るため”、遺体の処理、半グレ犯罪組織との命を懸けた騙し合いを繰り広げることになる。大ピンチの連続を幾度も切り抜け、平穏な日常を取り戻したのも束の間、山中に埋めた死体が土砂崩れによってあらわになるという衝撃的なエンディングで幕を閉じた。

 大波乱のドラマから7年後が舞台となる『映画 マイホームヒーロー』では、土砂崩れによって哲雄が埋めた死体が発見され、いきなり大ピンチを迎えるところから物語は始まるが、零花はかつて父が自分のために犯した殺人という罪を知らぬまま、大学生から刑事になっているという大きな変化が描かれている。「犯罪者は絶対に許さない」と強い正義感を胸に行動する零花に罪悪感と焦りを募らせる哲雄。死体と共に消えた10億円を追う半グレ犯罪組織との命を懸けた最終決戦に加え、父に疑念を持つ零花も、少しずつ哲雄を追い詰めていくという痺れる展開となっている。
 
 本作は齋藤がアイドルグループ・乃木坂46を卒業後、初めての出演映画。製作陣は「零花は飄々としているように見えるものの、実はとても芯の強い女性。齋藤さんの女優としての潜在能力に加えて、バラエティ番組などで目にするご本人のパーソナリティが、そこに重なるように感じました」とキャスティングの決め手を明かしている。「(ドラマ撮影前は)不安もあった」と口にしていた齋藤だったが、「キャストのみなさん、スタッフのみなさんが引き上げてくださいました」とチーム一丸となって作り上げた役であると語っている。

 ドラマと映画を通して、親子関係を築き上げた、佐々木蔵之介や木村多江との現場での雰囲気についてプロデューサーは「蔵之介さんと多江さんは、齋藤さんのことを本当の娘のようにかわいがっていらっしゃいました。本当の家族のような雰囲気でいつもワイワイとお話をされていましたね」と語っている。さらに佐々木は、「彼女の芝居にとても影響されました。こちらの投げかけた言葉に対して、とてもナチュラルな反応が返ってくる。ものすごく勉強になりました」と齋藤から刺激を受けている。

 そんな齋藤の本作で特に注目したいのは“アクションシーン”と感情を揺さぶる“涙を流すシーン”。ドラマでは大学生だった零花だが、映画では刑事となり、たくましさを身につけている。サンドバッグにパンチを連打したり、ダッシュしながら柵を飛び越えて犯人を確保したりと、齋藤は熱のこもったアクションシーンを披露。刑事としてのアクションを身につけるために、自発的にボクシングジムに通い練習を重ねたという。

 また父親が自らに寄せる深い愛情を噛み締める場面では、ボロボロと涙をあふれさせる芝居も見せている。プロデューサー陣は「ご本人はアクションが苦手だと言っていましたが、現場では完璧でしたね。涙を流すシーンでは、リハーサルから本気の涙を流すなど、われわれの期待を超えるお芝居を見せていただいて、カットがかかった瞬間にスタッフからも感嘆の声があがっていました」とコメント。青山貴洋監督も先日のイベントにて「ドラマの7年後を描いた映画ってちゃんとまとまるのかな、と僕自身も不安があった中、零花ちゃんが車の中でお母さんと会話するシーンを見て、『これは大丈夫だな』と。そのくらい、自分自身で気持ちの転換にもなった」と、現場の全員を引き込んだ齋藤の演技を振り返っている。
 
 齋藤は、自身をさらなる飛躍へと導いたドラマ・映画『マイホームヒーロー』について、「3ヵ月程、挑戦が続く日々でした。色々なモノを見つけたり、吸収することが出来ました。自分のキャリアとしても、乃木坂のことを意識せずに一人でやっている感じが初めてだったので、そういう目でお客さんに観ていただけると思うとドキドキしますし、大切な作品になりました。成長した数ヵ月、貴重な卒業後に出演させていただく一作目の映画だったなと思います」と振り返っている。

 さらに本日3月4日発売の「ヤングマガジン」(講談社)に齋藤飛鳥は表紙&巻頭グラビアで登場! 映画への思い、またドラマと映画を通して零花を演じた際に意識したことなどを語った貴重なインタビューが掲載されている。

 『映画 マイホームヒーロー』は、3月8日全国公開。

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